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生の館
マリオ・プラーツ
著
中山エツコ
翻訳
上村忠男
監修
発行年月 |
2020年12月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
647p,11p 図版8枚 |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/哲学/概論・参考図書 |
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ISBN |
9784622089674 |
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商品コード |
1032445261 |
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NDC分類 |
289.3 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年01月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032445261 |
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著者紹介
マリオ・プラーツ(著者):1896年ローマ生まれ。1982年歿。イタリアの文学批評家、エッセイスト、美術品蒐集家。1923年から34年までイギリスに滞在し、リヴァプール大学とマンチェスター大学でイタリア語文学の教授。34年イタリアに戻り、66年までローマ大学の英語英文学教授をつとめた。
中山エツコ(翻訳):1957年東京生まれ。翻訳家。東京外国語大学卒業。東京大学大学院修士課程修了。ヴェネツィア大学文学部卒業。イタリア文学専攻。
上村忠男(監修):1941年兵庫県尼崎市に生まれる。1968年、東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。東京外国語大学名誉教授。学問論・思想史専攻。
内容
綺想とロマン主義の博学英文学者が人生をかけ蒐集し作りあげたローマの自室を巡る。古代から伝承する記憶術を想起させる自伝的作品。
綺想、そしてロマン主義の英文学研究で名高いイタリア人学者が1934年から69年まで住んだローマ・ジュリア通りのパラッツォ・リッチの部屋をひとつずつめぐり、室内を通して時代と人生を語る。
ナポレオン帝政様式の家具や絵画、蔵書棚が埋め尽くす食堂・大広間・子ども部屋・寝室……。〈もの〉の記憶から過去の時代や物語が紡ぎ出されるさまは、古代からルネサンスへと伝承した「記憶術」をも想起させる。
ファシズムと戦争。孤独なイギリス時代。書物と現実のなかで出会った人びと。キャリア形成の運と不運。愛した女性たち。結婚と離婚。蒐集への情熱。
やがて著者は黄昏のなかで、自らの老いと骨董品化に向きあう。全篇に漂うアイロニーから悲哀が光を放つ。
館の中で紡がれる空間と時間を超えた博識の旅。これは20世紀の類を見ない文学であり、自伝的作品である。記憶と家の描写が絶妙に絡み合うなかで、著者が語るのは幸福の探求ではなかったか。
著者が晩年を過ごした自宅パラッツオ・プリーモリは現在、「マリオ・プラーツ美術館」として公開されている。
折り込みのカラー口絵8枚のほか、室内装飾を伝える写真を多数収載。