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居場所なき革命~フランス1968年とドゴール主義~

吉田徹  著

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価格 \4,180(税込)         

発行年月 2022年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 231p,49p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/政治学一般
ISBN 9784622090816
商品コード 1034433958
NDC分類 312.35
基本件名 フランス-政治・行政-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年05月4週
書評掲載誌 朝日新聞 2022/05/21、毎日新聞 2022/06/04、産経新聞 2022/07/03
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034433958

著者紹介

吉田徹(著者):(よしだ・とおる)
東京都生まれ。慶応義塾大学法学部卒、東京大学総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。北海道大学法学研究科/公共政策大学院教授、パリ政治学院客員教授等を経て同志社大学政策学部教授、フランス国立社会科学高等研究院日仏財団リサーチアソシエイト。著書に『ミッテラン社会党の転換――社会主義から欧州統合へ』(法政大学出版局,2008年)、編著に『ヨーロッパ統合とフランス――偉大さを求めた1世紀』(法律文化社,2012年)、論文に”L'Alternance de 2009 au Japon” in P. Aldrin et al. (eds.) Politiques de l'Alternance, Éd. du Croquant; "Parliaments in an age of populism" in C. Benoît and O. Rozenberg, Handbook of Parliamentary Studies, Edward Elgar Publishing,「極右に投票する労働者」日本政治学会編『年報政治学』2020-Ⅱ号など。

内容

1968年。それは、世界中の学生と労働者が〈システム〉に異を唱え、現代政治の諸問題を提起するという、戦後史の分岐点となった年であった。しかし、1968年が何であったのか、何を意味するのかは今も定まらない。運動の本拠地フランスの五月革命も、あれから半世紀が経ってなお、その成否をめぐる意見は分かれ、意義についての評価も一致をみない。
本書は、このとらえ難さを乗り越えるために、これまでにない手法を用いている。反革命であるところのドゴール主義による政治を、友鏡にするのだ。
フランス五月革命は、その直後の議会選挙でドゴール派が圧勝したため、から振りに終わった。しかし翌年には、自らが仕かけた国民投票の結果を受けてドゴール大統領が辞任する、という展開を生む。「新しい政治」への希求に対峙した「旧い政治」たるドゴール主義は、なぜ国民投票に打って出ることになったのか。はたして五月革命は、成功だったのか、失敗だったのか。この問いへの答えを模索するなかに、五月革命の相貌が見えてくるだろう。「居場所なき」ことを余儀なくされた――ふたつの――革命の姿として。
戦後政治史の一画期を根底からとらえ直す、清新な試み。

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