丸善のおすすめ度
アーレントから読む
矢野久美子
著
発行年月 |
2024年01月 |
---|
|
|
言語 |
日本語 |
---|
媒体 |
冊子 |
---|
|
|
ページ数/巻数 |
189p |
---|
大きさ |
20cm |
---|
|
ジャンル |
和書/社会科学/政治学/政治思想史・政治理論 |
---|
|
|
ISBN |
9784622096726 |
---|
|
商品コード |
1037911365 |
---|
NDC分類 |
311.234 |
---|
|
|
本の性格 |
学術書 |
---|
|
新刊案内掲載月 |
2024年02月3週 |
---|
|
商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037911365 |
---|
著者紹介
矢野久美子(著者):(やの・くみこ)
1964年生。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。現在、フェリス女学院大学国際交流学部教授。思想史専攻。著書に、『ハンナ・アーレント、あるいは政治的思考の場所』(みすず書房、2002)、『ハンナ・アーレント――「戦争の世紀」を生きた政治哲学者』(中公新書、2014)。訳書に、アーレント『アーレント政治思想集成』全2巻(共訳、みすず書房、2002)『反ユダヤ主義――ユダヤ論集 1』『アイヒマン論争――ユダヤ論集 2』(共訳、みすず書房、2013)、ヤング=ブルーエル『なぜアーレントが重要なのか』(みすず書房、2008)『ハンナ・アーレント――〈世界への愛〉の物語』(共訳、みすず書房、2021)ほか。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
内容
全体主義のなかで考え続けたハンナ・アーレント。長期にわたって難民・無国籍者として生活し、全体主義がもたらした地上の地獄を同時代人として経験した。
想像を絶する人類に対する犯罪を生み出した体制の本質を、アーレントは現実に負けない仕方で理解しようとした。戦争が終わったあとも続く全体主義の余波、それが壊したもの、世界との関係、それでも世界を愛することは可能か。
いまアーレントから世界を見たら、何が見えてくるだろうか。「生きた屍」「難民になること」「世界喪失」「人と人のあいだに生きること」「政治と自由」「理解すること」「共に何かを行なうこと」というアーレントの言葉を道しるべに、一方で全体主義について、他方で人間の自由の条件について考え抜いた、アーレントの思考の現場を洞察する。混迷を深める世界を生きるための思想。