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パーソナリティの発達
C・G・ユング
著
大塚紳一郎
翻訳
横山博
監修
発行年月 |
2024年03月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
285p,14p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/心理学/精神分析 |
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ISBN |
9784622096832 |
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商品コード |
1038058629 |
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NDC分類 |
146.15 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年04月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038058629 |
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著者紹介
C・G・ユング(著者):1875年、スイス北部のケスヴィルにて生まれる。バーゼル大学卒業後、ブルクヘルツリ病院のブロイラーのもとで言語連想実験の研究に従事。その後、フロイトの精神分析運動に参加し、フロイトの後継者と目されるほど、その中心人物として精力的に活動した。1913年にフロイトと決別。その後は独自の心理学の構築に専心し、「コンプレクス」「元型」「集合的無意識」「無意識の補償機能」「内向/外向」「個性化」などの独創的な理論を提唱していった。1961年死去。20世紀最大の心理学者の一人。著作はドイツ語ではヴァルター社から、英語ではプリンストン大学出版から、それぞれ全集が刊行されている。邦訳は以下の通り(一部)。『ユング自伝』『分析心理学』『タイプ論』『ヨブへの答え』『心理療法論』『個性化とマンダラ』『パラケルスス論』『連想実験』『転移の心理学』『ユング 夢分析論』『心理療法の実践』『分析心理学セミナー』(以上みすず書房)『無意識の心理』『自我と無意識の関係』『心理学と宗教』『アイオーン』『子どもの夢』『診断学的連想研究』『結合の神秘』『夢分析』(以上人文書院)『変容の象徴』(筑摩書房)。
大塚紳一郎(翻訳):(おおつか・しんいちろう)
1980年、東京都に生まれる。公認心理師。2002年慶應義塾大学文学部卒。2009年甲南大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、大塚プラクシス主宰。訳書 ランク『出生外傷』メツル/カークランド編『不健康は悪なのか』ユング『ユング 夢分析論』『心理療法の実践』『分析心理学セミナー』(いずれも共訳)チェインバーズ『心理学の7つの大罪』マーシュ『医師が死を語るとき』スタイン『ひとつの心とひとつの世界』(以上 みすず書房)。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
横山博(監修):(よこやま・ひろし)
1945年、石川県に生まれる。精神科医、臨床心理士。1970年京都大学医学部卒業。1984-5年、1988-9年、二度に分けてチューリッヒのユング研究所に留学、ユング派分析家の資格を取得。甲南大学名誉教授(在職は1995-2011年)。日本ユング派分析家協会会長(2001年-)。著書 『神話のなかの女たち』(人文書院)『物語の語るこころ』(創元社)。訳書 サールズ『逆転移 分裂病精神療法論集 3』ユング『ユング 夢分析論』『心理療法の実践』『分析心理学セミナー』(以上 みすず書房)ローゼン『うつ病を生き抜くために』(人文書院)。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
内容
〈大人のなかには子ども、つまりいまもなお成長中であり、けっして完成などしていない、たえず世話、注意、教育を必要としている、永遠の子どもが潜んでいます。(…)私たちが子どもたちに関して変化させたいと思うことはすべて、自分自身に関して変化させた方がよいものなのではないか〉
ユングの膨大な著作群の中心には、ひとつの重要な問題意識が存在している。それは人間のパーソナリティの発達、すなわち私たちが人生の重要な転期を経ていかに変容し、自分自身の人生をどのように生きていくのかという問いである。
ユングは「パーソナリティ」という言葉を、一般的な心理学における定義ではなく、一人の人間の特徴、個性、性格、人格、人柄、生き方、またそれらの特性の持ち主という意味合いで用いる。パーソナリティの発達とは、いわばユング心理学が目指す個性化そのものなのだ。
他の誰のものでもない、自分だけの人生を生きていくために。そしてそのプロセスをしっかりと経験し、パーソナリティを育むために、われわれが向き合わなければならない課題とは何か? 「パーソナリティについて」「人生の転期」他、子どもや家族、教育や心の成長をめぐるユングの主要論文9編を収録。