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自由は脆い
カルロ・ギンズブルグ
著
上村忠男
編
発行年月 |
2024年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
207p,4p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/哲学/概論・参考図書 |
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ISBN |
9784622097198 |
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商品コード |
1038830541 |
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NDC分類 |
204 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年09月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038830541 |
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著者紹介
カルロ・ギンズブルグ(著者):歴史家。1939年、イタリアのトリーノに生まれる。ピサ高等師範学校専修課程修了。ボローニャ大学・近世史講座教授、カリフォルニア大学ロスアンジェルス校教授を経て、ピサ高等師範学校教授。著書『夜の合戦』(上村忠男訳、みすず書房 1986)『チーズとうじ虫』(杉山光信訳、みすず書房 1984)『闇の歴史』(竹山博英訳、せりか書房 1992)『裁判官と歴史家』(上村忠男・堤康徳訳、平凡社 1992)『ピエロ・デッラ・フランチェスカの謎』(森尾総夫訳、みすず書房 1998)『ピノッキオの眼』(竹山博英訳、せりか書房 2001)『歴史・レトリック・論証』(上村忠男訳、みすず書房 2001)『歴史を逆なでに読む』(上村忠男編訳、同 2003)『糸と痕跡』(上村忠男訳、同 2008)『ミクロストリアと世界史』(上村忠男編訳、同 2016)『政治的イコノグラフィーについて』(上村忠男訳、同 2019)『それでも。マキァヴェッリ、パスカル』(上村忠男訳、同 2020)『恥のきずな』(上村忠男編訳、同 2022)『どの島も孤島ではない』(上村忠男訳、同2023)ほか。
上村忠男(編者):1941年兵庫県尼崎市に生まれる。東京大学大学院社会学研究科(国際関係論)修士課程修了。東京外国語大学名誉教授。学問論・思想史専攻。著書『ヴィーコの懐疑』(みすず書房、1988)『歴史家と母たち――カルロ・ギンズブルグ論』(未來社、1994)『歴史的理性の批判のために』(岩波書店、2002)『グラムシ 獄舎の思想』(青土社、2005)『ヘテロトピア通信』(みすず書房、2012)『ヴィーコ論集成』(同、2017)『歴史をどう書くか――カルロ・ギンズブルグの実験』(同、2023)ほか。訳書 グラムシ『知識人と権力』(みすず書房、1999)アガンベン『残りの時』(岩波書店、2005)『いと高き貧しさ』(共訳、みすず書房、2014)『身体の使用』(同、2016)『哲学とはなにか』(同、2017)『カルマン』(同、2022)ヴィーコ『新しい学』上・下(中公文庫、2018)カッチャーリ『死後に生きる者たち』(みすず書房、2013)ストーン『野蛮のハーモニー――ホロコースト史学論集』(編訳、同、2019)プラーツ『生の館』(監訳、同、2020)ほか多数。
内容
世俗権力は過去の宗教的シンボルと道具を利用してきた。そしてファシズムがテクノロジーを利用して再作動している。欧州では極右政党が蔓延しつつある。「大衆の操作」は古くて新しい問題なのだ。
ITが世界を覆う不透明な転換期に、新しい文献学を模索する歴史家の最新論考集である。
「恐怖」が思想の基本的概念であったホッブズに先駆し、「自発的隷従」を提示したラ・ボエシ。自然の中に殺戮の連鎖を視たヴォルテールや抑制されない暴力を思考したサドなどに拠り、ファシズムの新しさに魅惑されつつ応答したバタイユたちの「聖なる社会学」。著者へのオンライン版インタビュー「ファシズムには未来がある」。
過去に立てられたもろもろの問いは入れ子状の箱に入っているかのように繰り返し検証を求める。ソーシャル・メディアがフェイク・ニュースをまき散らすのはたやすいが、立証には重荷がのしかかる。それでも歴史認識は解毒剤になりうるだろう。
著者の父レオーネはロシア帝政下のオデッサでユダヤ人の家に生まれ、イタリアのトリーノで教育を受けたロシア文学者。反ファシスト抵抗運動に身を投じるが、1943年、ローマでイタリア警察に逮捕される。そしてローマを占拠していたナチス軍に引き渡され、拷問のすえ、翌44年2月虐殺された。ファシズムの時代に生まれ、戦後は父を探求の案内人にしてきたというカルロ・ギンズブルグが現代をどう見るかは、それ自体が時代のひとつの「証言」である。