著者紹介

内容

目次

はしがき（高田賢一） 　第Ⅰ部　子どもの時間と空間 第１章　子ども空間の社会史的変貌（北本正章） 　　　　――遊びと学びの文化変容 第２章　映像化から環境化へ（井辻朱美） 　　　　――ファンタジーの生むハイパーリアリティ 第３章　動物物語と家族（高田賢一） 　　　　――現代的意義と可能性 　第Ⅱ部　家族の時間と空間 第４章　ヴィクトリア朝絵画の〈家族／聖家族〉を読み解く（久守和子） 　　　　――ミレイの「両親の家のキリスト」を手がかりに 第５章　政治的保守主義と教育的革新主義のあいだ（岩下　誠） 　　　　――サラ・トリマー再評価論をめぐる一考察 第６章　ヴィクトリア時代の家庭教育と女子教育（香川せつ子） 　　　　――「家庭の天使」像の揺らぎと親子関係 第７章　死と復活の物語（成瀬俊一） 　　　　――キリスト教ファンタジーの子ども像 　第Ⅲ部　家族のイメージ 第８章　『小公女』における家族の肖像（川端有子） 　　　　――理想・虚構・現実 第９章　〈家族〉を求め続けた天才魔法使い（笹田裕子） 　　　　――J・K・ローリングの〈ハリー・ポッター〉シリーズ 第10章　カナダ作家が描く家族（白井澄子） 　　　　――キット・ピアソンの『やさしい騎士』をめぐって 第11章　多様化する家族（鈴木宏枝） 　　　　――子育てする少年たち 　第Ⅳ部　子どもと家族の未来 第12章　ドナ・ジョー・ナポリ作品の母娘像（横川寿美子） 　　　　――昔話を現代化するということ 第13章　ヒラリー・マッカイ作〈カッソン家〉シリーズの理想と現実（西村醇子） 　　　　――芸術一家の変化をたどる 第14章　秘密のキスは誰のもの？（水間千恵） 　　　　――映画『ピーター・パン』（2003年）が描く家族 第15章　仮面の下に潜むもの（島　式子） 　　　　――カニグズバーグと少女アンネ 第16章　少女の描く家族ファンタジー（吉田純子） 　　　　――‹ウィーツィ・バット›シリーズにみるポストモダン・ファミリー あとがきにかえて 人名・事項索引