著者紹介

内容

目次

はしがきに代えて──数学教育研究の究極の問い 第１章　グローバル化する数学教育 　1.1 数学教育の社会文化的側面に関する基礎的考察（馬場卓也） 　1.2 大学による国際理数科教育協力の展開から日本の数学教育研究の課題を照射する──広島大学大学院ザンビア特別教育プログラムを事例として（内田豊海・中和　渚） 　1.3 構成的抽象の分析と考察──協働的な学習における授業過程から （田頭かおり） 　1.4 数学教育における潜在的授業力──よい授業の前提として存在する暗黙の要件（二宮裕之） 　1.5 数学教師教育の教授学的反省──後期中等段階における数学の意識性の定式化に向けて（杉野本勇気） 　1.6 算数的活動・数学的活動の特徴と役割の展望（金本良通） 第２章　数学教育研究の基盤構築 　2.1 わが国の中等数学教育におけるChevallardの「世界を問う」パラダイムについて（ 佐々木徹郎） 　2.2 コミュニケーションとしての教科書 （大滝孝治） 　2.3 超越的再帰モデルの規範的適用による学習指導案の構成──教育実習生指導を視野に （清水浩士） 　2.4 数学理解の概念メタファー（國岡髙宏） 　2.5 中等教育を一貫する論証指導の意義と課題 （岩知道秀樹） 　2.6 日本におけるユークリッド幾何学の受容（伊達文治） 　2.7 論証の学習指導の意義とその改善（ 國宗　進） 第３章　新たなリテラシーへの数学教育 　3.1 数学的モデル化と論証──抽象に注目して（阿部好貴） 　3.2 数学の理解における直観・論理およびイメージの役割とその育成──数学的リテラシーとして（河野芳文） 　3.3 初等教育における確率概念の形成を意図した学習材の開発研究 ──確率判断におけるヒューリスティックスの改善に焦点を当てて（松浦武人） 　3.4 数学教育における「逆向き設計」論による単元構想の意義（神原一之） 　3.5 算数・数学教育における価値観の比較研究──Bishop, Ernestと島田・馬場の考える価値観との比較を通して （島田　功） 　3.6 Inclusiveな数学教育へ向けて──数学の特性を手掛りにした日本型の学びの可能性（紙本裕一） 第４章　数学教育学の夜明け（平林一榮） 　4.1 はじめに 　4.2 数学教育学の存在理由（平成22年8月6日起） 　4.3 数学教育学と関連する諸科学 　4.4 数学教育における認識論 編集後記 索　引