著者紹介

内容

目次

はじめに 序　章　地中海世界の中世を語り，学ぶこととは 第１章　中世前半の東地中海 　１ ローマ帝国支配下の地中海 　２ ６世紀の変化 　３ ７～８世紀の変動 　４ アラブとビザンツ帝国の戦いの影響 　５ ムスリムの地中海支配 　６ 10世紀の状況 第２章　中世前半の地中海中西部 　１ ゲルマン人の地中海進出 　２ ユスティニアヌス１世の再征服 　３ ６世紀後半～７世紀前半の状況 　４ アラブの拡大と地中海中西部 　５ イタリア半島と中西部地中海の島々 　６ ムスリムの地中海進出 　７ フランク王国とローマ教皇 　８ 後ウマイヤ朝 　９ 10世紀末の状況 第３章　文明のはざまで──クレタ島からみた9～16世紀の東地中海 　１ 中世東地中海における3つの世界とイタリア 　２ 境域とイタリア都市 　３ 海の境域──クレタ島におけるビザンツ支配とイスラーム支配 　４ ビザンツ支配からヴェネツィア支配へ 　５ 港湾都市カンディアのエスニシティ 　６ 「海上帝国」ヴェネツィアとクレタのギリシア人 第４章　「イスラームの海」から「キリスト教徒の海」へ──11～15世紀の西地中海 　１ イスラームの退潮とキリスト教勢力の目覚め──11世紀の西地中海 　２ イスラームの反撃とキリスト教社会の変容──12世紀の西地中海 　３ キリスト教社会の勝利と変質──13世紀の西地中海 　４ キリスト教圏内部の紛争と再編の時代──14世紀の西地中海 　５ 近世に向けた枠組みとシステムの形成──15世紀の西地中海 第５章　オスマン帝国と地中海世界 　１ 海との出会い 　２ マルマラ海からエーゲ海，黒海，そしてアドリア海へ 　３ 「オスマン帝国の海」としての地中海 　４ ブローデルの「地中海世界」を越えて 第６章　地中海と紅海 　１ 地中海を離れて 　２ 地中海から紅海へ──イブン・ジュバイルの旅路 　３ 地中海と紅海をわたる商品 　４ 15世紀以降の地中海と紅海 終　章　ブローデルの『地中海』とともに 人名索引 事項・地名索引 コラム 　１ モネンバシア 　２ フォルドンジャーヌス 　３ 聖テトス教会のたどった1000年 　４ キリスト教圏とイスラーム圏の交流 　５ コーヒーから「大航海時代」後の地中海世界を考える 　６ イドリースィーの世界地図