大学教育を再考する~グローバル社会をともに生きるための「教養」~(神戸国際大学経済文化研究所叢書 21)
居神 浩, 魚住 香子, 山本 克典, 三宅 義和, 下村 雄紀, 瀬古 悦世, 新山 智基 著
著者紹介
内容
目次
序――グローバル社会をともに生きていくために大学教育ができること(松本かおり) 第Ⅰ部 大学教育再考 第1章 現在の大学教育が抱える問題(居神 浩) はじめに 1 大学教育の大衆化と階層化 2 市場化される大学教育 3 大学における「知」の布置状況と教養教育の復権 4 大学教育の「創生」に向けて おわりに 第2章 近年の教育改革と教養教育(山本克典) はじめに 1 新制大学の発足 2 四六答申における大学教育改革の提言 3 臨教審による大学教育改革の提言 4 一般教育から教養教育へ 5 生きる力と学士力 6 高大接続改革 おわりに 第3章 オンライン授業の課題と可能性――包括的総括とICTを視座とした教養教育への展開(三宅義和) はじめに 1 オンライン授業について 2 オンライン授業の課題 3 オンライン授業に対する学生の見方 4 オンライン授業の可能性と展望 5 ICTと教養教育 第4章 グローバル時代の高等教育の輸出産業化――ロシアの事例をもとに(松本かおり) はじめに 1 西欧の高等教育制度の導入 2 ロシアの世界大学ランキング 3 ソ連崩壊後のロシアの大学 4 留学生の国際移動の要因 5 ソ連時代の留学生戦略 6 新生ロシアの留学生戦略――地域の経済的・文化的リーダーとして おわりに 第5章 グローバリゼーションの中の大学(下村雄紀) はじめに 1 人口の減少と大学のグローバル化の背景 2 留学生の動向 3 「知」のグローバル化と留学生受け入れ制度 4 日本人の海外留学の現状と環境整備 5 ポストコロナ期の中のグローバル化 6 「知」のグローバル化の必要性 おわりに 第Ⅱ部 教養教育の実践 第6章 ことばを鍛え,磨き,ことばから学ぶ――大学での英語教育に求められるもの(魚住香子) はじめに 1 「グローバル人材」の定義と広がり 2 英語は「単なる道具」か 3 今日の「教養教育」における英語教育 4 実用面と教養面を鍛える多読の可能性 おわりに 第7章 日本語教育と人材育成――「グローカル」と「教養教育」の視点から(瀨古悦世) はじめに――問題提起にかえて 1 外国人留学生の現状 2 留学生政策の変遷 3 日本語教育の変遷 4 大学における日本語教育が目指すべきものとは 5 教養教育を念頭に置いた授業実践報告 おわりに 第8章 キャリア教育の位置づけと展開――改革至上主義に惑わされない学びの道標として(松本かおり) はじめに 1 キャリア教育の急速な広がり 2 大学におけるキャリア教育の位置づけ――初年次教育,キャリア形成支援,そして教養教育をもとに 3 キャリア教育の導入と構築 4 キャリア教育のこれから おわりに――改革至上主義からの脱却 第9章 アフリカ地域を題材とした〈学び〉 ――国際協力,ボランティアの視点から(新山智基) はじめに 1 アフリカを知る(理解する)ための機会 2 大学生へのアンケート調査 3 大学での〈学び〉とアフリカ 4 教養教育からつぎへのステップアップを目指して おわりに 第10章 ウィズ・コロナの時代におけるアクティブ・ラーニングのあり方について――オンライン授業への取り組みのなかでの一考察(居神 浩) はじめに 1 アクティブ・ラーニングおよびオンライン授業「狂騒曲」のなかで 2 大学の授業における学生の主体性とは 3 コピペにならないレポートの指導 4 「考えて」もらう授業とアクティブ・ラーニング 5 オンライン授業で可能になったこと おわりに――ウィズ・コロナ時代におけるアクティブ・ラーニングの今後 あとがき(魚住香子) 人名索引/事項索引
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