実在した倭京~藤原京先行条坊の研究~
新庄 宗昭 著
著者紹介
内容
目次
はじめに 序 章 謎と矛盾を秘める七世紀後半の歴史 1 飛鳥時代後半の歴史の霧 2 歴史の霧を晴らすために 第一章 藤原京先行条坊発掘調査研究史・上 1 発掘調査の開始から先行条坊の発見まで――一九六五~一九八〇 2 先行条坊の研究拡大――一九八一~一九九三 第二章 藤原京先行条坊発掘調査研究史・下 1 先行条坊の研究深化――一九九四~二〇〇三 2 先行条坊理解の固定化――二〇〇四~二〇一七 3 研究の現状と課題 附論 建設現場実務の誤解 第三章 先行条坊の建設上限考 1 下ッ道・中ッ道の先行研究 2 《大尺四里の論理》――中ッ道は条坊道路である 3 紀寺考・建立が先か条坊が先か 4 下ッ道の建設が七世紀半ばを示す傍証 5 先行条坊の造営上限を規制してきたバリア「新城」 6 飛鳥土器編年とその実年代考 第四章 飛鳥浄御原宮の所在地考 1 飛鳥浄御原宮の内郭構造の原点 2 小澤毅説とその枠組み 3 小澤毅説の検証 4 飛鳥浄御原宮は何処か 第五章 実在した倭京 1 『日本書紀』「詣」の字義/倭京に詣る 2 斉明朝期の「突然の人口集中」と土木事業 3 孝徳紀・斉明紀に見える「倭京」「京」 4 天武紀「京師」「京内」「古京」の理解 5 持統朝「新益京」の意味するもの 6 留守司高坂王の論理 7 倭京の実相・その規模と構造 補論 『書紀』「詣」全数調査 第六章 先行条坊の建設主体・「鼠」考 1 景行紀・皇極紀の鼠 2 鼠の出現と大化元年に連続する事変 3 鼠の東国経営 4 鼠の都城造営・難波京と倭京 5 鼠の国「倭国」 補論 難波宮のパラドックス序説 終 章 七世紀後半の歴史・第二幕 1 白村江の大敗とその結末 2 鼠の行方 3 『日本書紀』の真実 4 飛鳥とは何か 5 脱出! 藤原京・平城京遷都 おわりに 図版出所一覧 参考文献 人名・事項索引
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