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哲学を回避するアメリカ知識人~プラグマティズムの系譜~(ポイエーシス叢書 62)
コーネル・ウェスト
著
村山 淳彦,
堀 智弘,
権田 建二
翻訳
発行年月 |
2014年09月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
533p,10p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/哲学/アメリカ哲学 |
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ISBN |
9784624932626 |
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商品コード |
1016214065 |
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NDC分類 |
133.9 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2014年11月2週 |
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書評掲載誌 |
朝日新聞 2014/11/16 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1016214065 |
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著者紹介
コーネル・ウェスト(著者):コーネル・ウェスト(Cornel West) 1953年生まれ。ユニオン神学校教授。アフリカ系アメリカ人。哲学を専門とするが、社会運動にも積極的に参加し、映画(マトリックス)出演やラップCDのリリースなど、メディアへの露出が多い文化人として知られる。邦訳に『人種の問題』(新教出版社、2008年)、『民主主義の問題』(法政大学出版局、2014年)。
村山 淳彦(翻訳):村山 淳彦1944年生まれ。東洋大学教授。著訳書に『セオドア・ドライザー論』、『ニュークリティシズム以後の批評理論』、『シスター・キャリー』ほか。
堀 智弘(翻訳):堀 智弘。弘前大学講師。
権田 建二(翻訳):権田 建二 成蹊大学准教授。著訳書に『トラウマへの探求』、『アメリカン・ヴァイオレンス』、『アメリカン・テロル』。
内容
原書は1989年刊。現在は人種問題や民主主義に積極的に発言する知識人として知られるウェストの、初期の学術的専門書。パース、ジェームズ、デューイ、ローティなどのアメリカを代表する知識人たちの言説を系譜学的に整理し、プラグマティズムに流れるヨーロッパ哲学回避の知的伝統がエマソンに由来することを明らかにする。エマソンやローティらの人種問題・政治参加への問題意識の希薄さを批判し、政治参加に積極的な哲学として「預言的プラグマティズム」を掲げるなど、ウェストの現在の知的関心が萌芽としてあらわれている著作。
【目次】
序 説
第1章 アメリカのプラグマティズムの前史としてのエマソン
第2章 アメリカのプラグマティズムの歴史的誕生
科学的方法、共同体、キリスト教的愛についてのパースの見解/個性、和解、英雄的活力についてのジェームズの見解
第3章 アメリカのプラグマティズムの独り立ち――ジョン・デューイ
第4章 二十世紀中葉のプラグマティスト知識人が抱えたジレンマ
シドニー・フック/C・ライト・ミルズ/W・E・B・デュボイス/ラインホルド・ニーバー/ライオネル・トリリング
第5章 アメリカのプラグマティズムの衰退と再興――W・V・クワインとリチャード・ローティ
第6章 預言的プラグマティズム――文化批評と政治参加