大山　和哉（著者）：昭和六〇年北海道生。平成二一年京都大学文学部卒。平成二六年同大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。博士（文学）。現在同志社大学文学部助教。論文「後水尾院の和歌の方法―詠み方と読まれ方から―」（『日本文学研究ジャーナル』４）など。
鈴木　健一（著者）：昭和三五年東京生。東京大学文学部卒。同大学大学院博士課程単位取得退学。博士（文学・東京大学）。学習院大学文学部教授。著書に『近世堂上歌壇の研究』（汲古書院・平成八年）、『古典注釈入門　歴史と技法』（岩波書店・平成二六年）、『天皇と和歌　国見と儀礼の一五〇〇年』（講談社・平成二九年）など。
田代　一葉（著者）：昭和五三年栃木生。平成一三年日本女子大学卒。平成一八年同大学院博士課程後期単位取得満期退学。博士（文学）。現在静岡県富士山世界遺産センター准教授。著書『近世和歌画賛の研究』（汲古書院）、論文「日野資枝の画賛」（『近世文藝』101）、「近世期の儀礼和歌」（『日本文学研究ジャーナル』４。
田中　仁（著者）：昭和五五年東京生。平成二〇年学習院大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士（日本語日本文学）。現在大正大学文学部専任講師。著書『江戸の長歌―『万葉集』の享受と創造』（森話社）。論文「近世後期和歌の一側面―三条実万の和歌習練をめぐって」（『日本文学研究ジャーナル』４）など。
久保田　淳（監修）：1933年東京生。専門は和歌文学・中世文学。文学博士。東京大学名誉教授。著書に『花のもの言う』（新潮社）、『野あるき花ものがたり』（小学館）、『歌の花、花の歌』『ことばの森－歌ことばおぼえ書』（明治書院）、『隅田川の文学』（岩波書店）、『新古今和歌集全注釈』全六巻（角川学芸出版）、『藤原定家全歌集』上下（筑摩書房）など。
07年瑞宝重光賞。13年文化功労者。2020年文化勲章受章。

大和国に生まれ、広い古典の教養を背景に新しい情緒や印象を歌い、契沖と親交を結んで、貞享3年（1686）世を去った難波堀江の陰士下河辺長流『晩華和歌集』と、遠江国に生まれ、京都で荷田春満に学び、江戸に下って国学や和歌を講じ、明和6年（1769）没した賀茂真淵の家集『賀茂翁家集』に、詳注を加える。