内容
メカノバイオロジーや再生医療に欠かせない、「細胞を対象とした力学」の解説書。
本書では、細胞の物理的・力学的性質に重点をおき、細胞の基本的な構成要素(ソフト材料)から全体(複合材料)へと解説を進めている。実験と理論の両面から平易に説明し、生物系や物理系、工学系いずれの読者にとっても、応用に役立つ結果がよくわかるよう配慮がなされている。特に、近年研究が進んできた「ゆらぎ」に対する応用は、ほぼすべてのトピックを通じて扱っている。
重要性が増している学際的な分野について、幅広い知識が見通しよくまとめられた、充実の書籍である。