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脳はこうして学ぶ~学習の神経科学と教育の未来~
スタニスラス・ドゥアンヌ
著
松浦 俊輔
翻訳
中村 仁洋
他
発行年月 |
2021年02月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
4p,375p 図版16p |
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大きさ |
19cm |
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ジャンル |
和書/生命科学、医学、農学/基礎医学/生理学 |
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ISBN |
9784627880818 |
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商品コード |
1032690563 |
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NDC分類 |
491.371 |
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本の性格 |
学生用 |
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新刊案内掲載月 |
2021年04月1週 |
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書評掲載誌 |
日本経済新聞 2021/05/22 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032690563 |
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著者紹介
スタニスラス・ドゥアンヌ(著者):コレージュ・ド・フランス教授 Ph.D.
中村 仁洋(他):国立障害者リハビリテーションセンター研究所 博(医)
内容
なぜ人間の子どもは、(今の)AIより学ぶのがはるかに上手いのか?
『数覚とは何か』、『意識と脳』のスタニスラス・ドゥアンヌ教授、学習と教育を語る!
ディープラーニングを実装した最新のAIに比べ、人間の子どもは格段に効果的に、かつ深く学習する。なぜ人間の脳は(現行の)コンピュータより学ぶのが得意なのだろう? 身の回りの人の顔をおぼえたり、母語の発音をおぼえたり、数字の記号をおぼえたりするとき、脳のなかでは何が起こっているのか?
近年、神経科学は、徐々に脳の学習機序を明らかにし始めている。幼児からの経時的な脳測定、特殊な環境のもとで育った人の追跡調査、脳損傷を負った人々の調査などから、人工ニューラルネットと脳の違い、学習がとくに進む「感受期」の脳のシナプスの張り方、進化から受け継いだ脳回路を私たちが「リサイクル」して使っている様子など、多くのことが見えてきた。
脳のもつ驚くべき柔軟性と、進化的に課された制約――その両方を踏まえることで、「教育」にはどんな示唆が得られるだろうか。果たして、私たちは神経科学に適う方法で、子どもたちを教えているのだろうか?
数学・読字・意識など、脳の各種能力について数々の発見・新理論の構築をしてきた神経科学者が、いよいよそのすべてを包含するテーマ「学習」に挑む。そして、真の意味で神経科学に根差した教育の未来を提示する。
【目次】
第Ⅰ部 学習とは何か?
第1章 学習の七つの定義
第2章 今のマシンより脳の方がうまく学習する理由
第Ⅱ部 脳はいかにして学習するか
第3章 赤ちゃんの見えざる知識
第4章 脳の誕生
第5章 育ちの出る幕
第6章 リサイクルする脳
第Ⅲ部 学習の四本柱
第7章 注意
第8章 能動的関与
第9章 誤りフィードバック
第10章 定着
結論 教育と神経科学の協調