内容
中国より日本にもたらされた具注暦。その体系・変遷を解説するとともに、平安貴族がその暦に日記を書きつけるようになった経緯に迫る。【目次】はじめに 第一章 具注暦とは何か一 中国における具注暦の形成二 飛鳥・奈良時代における具注暦の受容第二章 具注暦の日本的変容一 平安前期における日本的具注暦の形成二 具注暦の内容三 暦の供給と暦家賀茂氏第三章 貴族社会と具注暦一 貴族の生活と具注暦二 暦を開いて吉日を問う―生活の基準としての具注暦三 暦と方角神信仰四 文学作品と暦第四章 暦記の成立と展開一 暦記の成立と展開二 中世暦記の多様性おわりに ―暦と日記―注・巻末付表・あとがき