著者紹介

内容

目次

凡例 一枚の挿絵 序章　構築された「男らしさ」 　第一節　問題の所在――ウィークネス・フォビア 　第二節　先行研究と本書の試み 　第三節　「少年」研究の意味と方法 　第四節　本書の構成 第一章　ウィークネス・フォビアの形成――日清戦争から日露戦後期の『少年世界』 　はじめに 　第一節　「少年」への期待と拘束 　第二節　「少女」の差異化と他者化 　第三節　「非日本人」のジェンダー表象 　第四節　帝国のジェンダー 　むすび――そして形成されたウィークネス・フォビア 第二章　ウィークネス・フォビアの変容――第一次世界大戦から軍縮期の少年少女雑誌 　はじめに 　第一節　「少年」の揺らぎ 　　一　『少年世界』に見る少年像 　　二　『日本少年』に見る少年像 　　三　『少年倶楽部』に見る少年像 　第二節　少女像に見るジェンダーの「トランス」と「スライド」 　むすび――そして揺らぎを見せたジェンダーの境界 第三章　ウィークネス・フォビアの再編――一九三〇年代から太平洋戦争期の『少年倶楽部』 　はじめに 　第一節　軍人モデルとフォビアの再構築 　　一　「男らしさ」の再定義と勇士 　　二　戦争と兵士の接近 　第二節　フォビアの絆――兄弟 　　一　導く兄 　　二　アジアの弟 　　三　夭折への使者 　むすび――そして傍らに迫った若く逞しき兵卒 第四章　ウィークネス・フォビアの実態――戦時の「少年」という実体 　はじめに 　第一節　陸軍幼年学校 　　一　歴史と教育 　　二　歴史的変容 　　三　「星の生徒」が見せた「男らしさ」の注入 　　四　二重の差異化とフォビアの包囲網 　　五　フォビアの虚勢・愛・闇 　第二節　前線の「少年」――満蒙開拓青少年義勇軍と海軍特別年少兵 　むすび――そして実体化されたウィークネス・フォビア 終章　そしてウィークネス・フォビアが暴くもの あとがき 　【引用文献】 　【参考資料】