著者紹介

内容

目次

はじめに I　自然と資源 第1章　アンデス地方――コロンビアを分断する三つの山脈 第2章　大河川流域――大河とともに生きる 第3章　海岸地方――記録ではなく記憶に残る無名地帯 第4章　エメラルド――「フラの涙」とともに生きる人々 第5章　コーヒー産業――保護政策からネオリベラル生き残り戦略へ 第6章　栽培――フラワー生産大国コロンビア 第7章　コカ――コロンビアにおけるコカ栽培の諸相 第8章　環境問題――生物多様性の国コロンビア II　歴史 第9章　先スペイン期――多様な地方の文化と黄金細工 第10章　征服から植民地期――3人の探検家のとスペインによる植民地統治 　【コラム1】エル・ドラド――黄金郷伝説とグアタビータ湖 第11章　独立戦争――「愚かな祖国」の時代を乗り越えて 第12章　グラン・コロンビア――解放者シモン・ボリバルの夢 第13章　千日戦争――二大政党の誕生と内戦に明け暮れた19世紀 第14章　ラ・ビオレンシア――カリスマ指導者の暗殺と政治的暴力の時代 第15章　軍事政権――「第三の勢力」を夢見たロハス・ピニージャ将軍 III　政治と外交 第16章　国民協定と二大政党制の確立――ユニークな「談合民主主義」 第17章　多党制へ――100年ぶりの憲法改正 第18章　ウリベ政権――豪腕政治の8年間 第19章　対外政策――親米路線と左派アンデス兄弟国との狭間で 第20章　対米政策――麻薬問題とテロ対策が結びつける同盟国 第21章　アンデス共同体（CAN）――一進一退のアンデス統合プロセス IV　経済 第22章　マクロ経済――ウリベ政権下で復調した経済 第23章　金融――金融発展への長い道のり 第24章　第一次産業――多様化するコロンビア農業 第25章　エネルギー部門――進展する石油開発 第26章　財閥――社会貢献に積極的なコロンビアの企業家たち V　暴力と麻薬 第27章　麻薬カルテル――麻薬と暴力の跳梁 第28章　パブロ・エスコバール――コロンビア史上最大の悪役 第29章　コカイン産業――アンダーグラウンドの基幹産業 第30章　反政府ゲリラ――戦い続けて半世紀 第31章　パラミリターレス（右翼準軍事組織）――紛争の鬼子 第32章　国内避難民――故郷を追われる人たち 第33章　プラン・コロンビア――コロンビア・米国合作による麻薬とゲリラ撲滅作戦 　【コラム2】地雷――世界で最も被災者の多い国コロンビア VI　人々と社会 第34章　先住民――困難に立ち向かう多様な民族集団 第35章　アフロ系コロンビア人――「見えざる」人々の歴史と苦悩 第36章　日本人移住者――地域社会の尊敬を集める日本とコロンビアの架け橋 第37章　都市住民組織――助け合いと駆け引き 第38章　宗教――社会正義の実現に葛藤した神父 第39章　初等・中等教育――都市と農村の格差 第40章　大学――充実した高等教育 VII　文化と暮らし 第41章　食文化――海の幸から山の幸まで 第42章　酒――陽気なコロンビア人をもっと陽気にする薬 第43章　コロンビア人女性の美しさ――コロンビアを訪れるもう一つの理由 第44章　マスメディア――言論の自由の確立を模索する国における報道の責任 　【コラム3】ベティ・ブームとテレノベラ（テレビドラマ） 第45章　サッカー――コロンビアの国民的スポーツ VIII　文学と芸術 第46章　コロンビア文学――知的エリートの独壇場 第47章　ガルシア・マルケス――話題の尽きない作家 第48章　民族音楽――リズムの宝庫コロンビア 　【コラム4】バジェナート・フェスティバル 第49章　ポピュラー音楽――祖国を愛するミュージシャンたち 第50章　映画――コロンビア社会を垣間見る 第51章　演劇――民衆演劇の創成と展開 第52章　コロンビアの佐野――新しい演劇の種をまいた日本人 第53章　美術――古代から現代までの展望 第54章　ボテロ――見るものを包み込む圧倒的におおらかな絵と彫刻 IX　都市と観光 第55章　首都ボゴタ――植民地起源都市の今 　【コラム5】ボゴタ観光ツアー 第56章　メデジン――様々な顔を持つパイサの都 第57章　カリ――心温かく芸術性に優れたカレーニョスの町 第58章　カルタヘナ――英雄たちの墓場 第59章　観光――多様な観光資源 第60章　祭り――お祭り好きなコロンビア 　コロンビアを知るための文献ガイド