心の病へのまなざしとスティグマ~全国意識調査~
的場 智子, 菊澤 佐江子, 坂野 純子 著
内容
目次
第I部 現代社会と心の病をもつ人 第1章 日本における心の病をもつ人への処遇――これまでの歴史と現状、近年の動向 1 わが国における心の病に対する対応 2 心の病をもつ人に対する意識に関する先行研究 3 本調査の目的と意義 第2章 本調査の概要と回答者の基本属性 1 調査の概要 2 調査方法 3 回答者の基本属性と本調査回答者の特徴 4 回答者からの自由記述 第II部 心の病に対する認識と意味づけ 第3章 「どうして心の病にかかるのか?」の認識 1 「Aさんの状態はどのような病気なのか?」についての認識 2 病名の推定 3 Aさんの症状が起こった原因は何か(原因帰属) 4 原因帰属と「精神的な病気」認識や医学的定義と一致する病名推定との関連性 5 まとめ 第4章 「心の病は治る?」の認識 1 はじめに 2 心の病は治る? 3 よくなるかどうかに対する認識と関連する要因 4 まとめ 第5章 「自己管理できる人なのか?」の認識 1 自己管理できる人なのか? 2 自分が治療を受けるべきかどうかの判断に対する認識 3 お金を管理する能力 4 米国との比較 5 まとめ 第6章 「危ない人なのか?」の認識 1 心の病の「深刻さ」の二面性:ラベリングとニーズの認識 2 深刻さの認識 3 自傷他害行為の認識 4 まとめ 第7章 「どこまで付き合うか?」の意識 1 「社会関係のとり方」とは 2 どのような状況でAさんは受け入れられやすいのか 3 どのような事例が受け入れられにくいのか 4 どのような人に受け入れられにくいのか 5 Aさんのような状態にある人に対する考え方:「心の病」観 6 「心の病」観に影響を与えるものは何か 7 まとめ 第8章 「どこに助けを求めればいいのか?」の意識 1 「どこに助けを求めるか」についての社会・文化規範 2 誰から援助を得るのが重要か? 3 実際にはどのように対処するべきか? 4 医療的援助を受けることに関する法的強制について 5 まとめ 第9章 「行政はどこまで支援すべきか?」の意識 1 行政の責任についての意識 2 行政の援助を受けることへの不名誉感 3 米国との比較 4 まとめ 第10章 身近にいると心の病をもつ人への意識は違ってくるのか 1 公共の場で見かける頻度 2 公共の場で見かけたとき、どのくらい怖いと感じるか 3 公共の場で見かけたとき、どのくらい思いやりを感じるか 4 「見かける頻度」と「怖さの程度」の関係 5 「公共の場で見かけたときの怖さ」の程度に関連する要因 6 「公共の場で見かけたときの思いやり」に影響する接触体験 7 まとめ 第III部 結論と考察 第11章 この調査で明らかになったこと 1 スティグマとまなざし 2 ビニエット調査の結果 3 心の病へのまなざしの諸相 第12章 心の病をもつ人と社会がどう向き合えばよいのか 1 はじめに 2 理解不足とキャンペーン――うつ病と統合失調症 3 回復可能な病――医療関係者と「私たち」の役割 4 精神保健福祉関係者に対して 5 当事者家族の役割 6 ヘルスプロモーション 7 日本学術会議の提言 8 海外での取り組みより 9 最後に――私たちと当事者 付録1 統計用語のやさしい解説 1 「統計的に有意」とは? 2 基本的統計用語 3 分析・検定について 付録2 心と体の問題と暮らしやすさについての調査 質問票
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