著者紹介

内容

目次

はじめに 第1章　新しいインド？ 　これまでの成功とこれからの可能性 　残された課題 　電力とインフラストラクチャー 　民主主義の実践 第2章　成長と開発をつなげる 　インド経済の急成長についての略史 　過去と現在 　独立以降の経済成長 　何の成長なのか 　開発、制度、人間の潜在能力 　互いに支え合う成長と開発 　持続可能な発展 第3章　比較から見えるインドの現状 　アフリカ諸国以外の貧困層との比較 　南アジア地域内でのインドの低迷 　バングラデシュの躍進と女性の役割 　BRICのなかのインド 　古いブラジル、新しいブラジル 　インドの州間比較とその教訓 第4章　説明責任と汚職 　インフラと電力不足 　政治的影響力のある人たちが補助金の恩恵を受ける政治システム 　エネルギーの費用、外部性、不確実性 　汚職と制度変化 　説明責任をめぐる変化の兆し 　行動と社会規範 第5章　なぜ教育は重要なのか 　開発と教育 　取り残されるインド 　高等教育の課題 　成果と課題 　教育水準 　光り輝く特権層、分断される社会 　学校運営と教職 　代替的手段としての私立学校 　学力評価の問題 　質の伴った教育の普遍化 第6章　保健医療の危機 　保健医療の現状を診断する 　民間保険の罠 　劣悪な栄養状態 　社会的責任としての保育 　タミル・ナードゥ州の公共サービスから何を学べるのか 　保健医療の危機を乗り越えるために 第7章　貧困と社会的支援 　公共サービスの提供と社会的責任 　貧困線について 　ターゲティングをとるか、社会的連帯をとるか 　給付とインセンティブ 　雇用とエンパワーメント 　公的配給制度――新しい視点？ 第8章　不平等の呪縛 　所得不平等と経済的分断 　終わりなきカーストの呪縛 　ジェンダー間の不平等――変わる側面、変わらない側面 　レイプ、暴力、抗議 　協力的対立と女性のエージェンシー 　性選択的中絶、社会、啓発 　権力の不均衡――古い形、新しい形 　特権階級とその他の人々 第9章　民主主義、不平等、公共的推論 　踏みにじられる民主主義の実践 　民主的制度とその機能 　不平等と民主主義への取り組み 　公共的推論と民主主義 　推論、議論、異議申し立て 　インドのメディアの強みと弱み 　不平等とメディア 　特権階級による支配 　深刻な亀裂と重要な問題から関心をそらす政治 　公共政策と支出をめぐる優先順位 　民主主義の影響範囲を広げる 第10章　忍耐はもういらない 　インドの不平等の特質 　公共サービスと社会的分断 　忍耐を捨て去り、民主主義を活かす 　訳者あとがき 　原注 　参考文献 　人名索引　事項索引 　統計付録