貧困問題最前線~いま、私たちに何ができるか~
藤田 孝典 著
内容
目次
はじめに 第1章 こんな社会に誰がした?――一億総「最底辺」社会[藤田孝典] 年間相談件数は500件 子どもの貧困 最低賃金の引き上げが急務 若者の貧困 高齢者の貧困 ぼろぼろの社会をどう立て直すか 第2章 もう奨学金なんて借りたくない!――「奨学金」という名のローン地獄[岩重佳治] 大学生は一日780円で生活している 学費が高すぎる 取り立ての実態 返済制度の落とし穴 制度を変えるしかない 救済のための手段 耐える「強さ」を、変える力に コラム 大学生の奨学金・アルバイトについての実態報告 第3章 住むことだって、大変だ――住まいの貧困(ハウジングプア)を考える[稲葉剛] 住居を失うことがきっかけでおきた事件 「住居を失う」ことで失うもの 住居喪失の深刻化 「追い出し屋」の横行 ワーキングプアであるがゆえにハウジングプアになる 「若者の住宅問題」調査 高齢者の住まいの貧困 住まいのない人が生活保護を申請すると 高齢者・障害者への入居差別 居住福祉政策の一元化と民間の取り組み 住宅政策をどうすべきか 第4章 「子どもの貧困」を考える――貧困の連鎖の現状と課題[中塚久美子] 取材のきっかけ 数字から見る相対的貧困 教育格差とは 虐待と貧困 貧困は連鎖するか 税制からみる 子どもたちの状況 様々な支援 外国での支援事例 最後に 第5章 生活に困った市民に行政はなにができるのか――基礎自治体だからこそ取り組めること[生水裕美] 「相談」はおもしろい ドウタクくんの生活支援 ドウタクくんの生活再建プラン 家計簿をつけることから 野洲市の子ども支援 コラム 生活困窮者自立支援に関する大阪弁護士会の取り組み 第6章 格差と貧困に財政はなにができるのか――諸外国の取り組みに学ぶ[諸富徹] 現在の日本の財政は なぜ、税収が不十分なのか グローバル化と税制 グローバル・タックスとはなにか 「社会的投資国家」とは? あとがき
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