著者紹介

内容

目次

　はじめに 序章　薬物依存問題のある人と家族に対する支援の現状と課題 　第1節　研究の背景――なぜ、薬物依存問題のある人の家族なのか 　　1．薬物依存問題に対する司法処遇の変化 　　2．犯罪としての薬物使用と家族の置かれている立場 　　3．自己治療、慢性疾患としての薬物依存という視点 　　4．自殺対策としての薬物依存問題のある人と家族に対する支援 　　5．家族の精神的・身体的状況 　　6．問題の所在 　第2節　研究の全体構想と具体的な目的および意義 　第3節　研究方法および範囲 　第4節　用語の定義 　第5節　本書の構成 第1章　薬物依存問題の中心概念と家族支援の現状 　第1節　各領域における「薬物」「依存」の範囲と解釈 　　1．刑事・司法領域 　　2．医学・医療領域 　　3．福祉的領域 　第2節　日本における薬物依存問題のある人の家族支援の歴史 　　1．ダルクの発足とともに広がった家族支援 　　2．精神保健福祉センターによる家族支援 　　3．薬物乱用防止戦略における家族支援の方向性と厚生労働科学研究 　第3節　日本で行われている薬物依存問題のある人の家族に対する支援の特徴と課題 　　1．家族心理教育への偏り 　　2．家族に課される過大な役割 第2章　「家族」の「ニーズ」の同定と課題 　第1節　薬物依存問題のある人の家族支援に関する先行研究レビュー 　　1．目的 　　2．文献の収集方法 　　3．レビュー対象文献の選定基準と分析方法 　　4．結果 　　5．考察 　　6．結論 　第2節　家族の「ニーズ」とは 　　1．ニーズについての概念の整理 　　2．ニーズの類型 　第3節　PTSDという視点について 　第4節　薬物依存問題のある人と家族に対するソーシャルサポート 　　1．ソーシャルサポートの定義 　　2．ソーシャルサポートの分類と特徴 　　3．薬物依存問題のある人と家族が利用できる制度やサービス 　第5節　まとめ 第3章　家族の生活実態とニーズに関する質問紙調査 　第1節　目的 　第2節　対象と方法 　　1．調査対象 　　2．調査方法および調査期間・回収方法 　　3．倫理的配慮および説明と同意について 　　4．調査項目 　第3節　分析方法 　　1．家族の生活実態の把握 　　2．家族の精神状態やニーズの同定 　第4節　調査結果 　　1．家族の生活実態の把握 　　2．家族の精神状態やニーズの同定 　第5節　考察 　　1．家族の生活実態の把握 　　2．家族の精神状態やニーズの同定 　第6節　結論 第4章　総合考察 　第1節　薬物依存問題のある人の家族とは 　第2節　家族の生活実態についての考察 　　1．家族の属性および背景調査の知見から 　　2．当事者の属性および背景調査の知見から 　　3．PTSDという視点の知見から 　第3節　家族のニーズとソーシャルサポートについての考察 　　1．質問紙調査の結果からの知見 　　2．自由記述欄の内容分析の結果からの知見 　　3．当事者に対するアセスメントと支援 　　4．家族のニーズをふまえたソーシャルサポートについて 　第4節　家族のソーシャルサポートについての提言 　　1．家族を「支援が必要な当事者」として、ソーシャルサポートの提供を行うこと 　　2．当事者に対する支援の充実 　第5節　限界と課題 　第6節　結論 　引用文献 　巻末資料-1　発言例の入った自由記述の内容分析表 　巻末資料-2　家族の生活実態とニーズに関する質問紙調査票 　謝辞 　著者紹介