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小農経済が変える食と農~労働と生命の再生産~(グローバル時代の食と農 5)
ヤンダウェ・ファンデルプルフ
著
松平 尚也,
山本 奈美,
黒田 真,
鶴田 格
翻訳
ICAS日本語シリーズ監修チーム,
池上 甲一
監修
発行年月 |
2024年10月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
177p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/社会科学/経済学/農業・食糧 |
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ISBN |
9784750358352 |
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商品コード |
1039549027 |
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NDC分類 |
611.74 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年11月5週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039549027 |
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著者紹介
ヤンダウェ・ファンデルプルフ(著者):1950年生まれ。オランダ・ワーヘニンゲン大学(WUR)名誉教授。中国北京にある中国農科大学(CAU)人文開発研究学院(COHD)の非常勤教授を兼任。ファンデルプルフは長年にわたって調査および小農運動との連携にたずさわってきた。このため、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アフリカ、アジアの諸大陸にわたる広範な地域の農について非常に造詣が深い。著者は今もなお、小農的農業の再認識と強化にむけた地球規模の闘いに関与し続けている。チャヤノフ派の思想を拡げる作業は、この闘いの一部として位置づけられる。
松平 尚也(翻訳):大学非常勤講師、京都大学農学研究科博士後期課程、農業ジャーナリスト。 専門は有機農業、小農論、農村社会学。有機農業経験を活かして農業者の実践の意義を研究。主な論文に「有機農家の農場実践の社会学:プルフ農業社会学の2つの視点からの検討」(『有機農業研究』16(1):29-39、2024年)など。
山本 奈美(翻訳):京都大学大学院農学研究科研究員(非常勤)。 博士(農学・京都大学大学院農学研究科) 専門は食農社会学。近年の著作は「持続可能性と食の正義の実現に向けた有機学校菜園の現状と課題、可能性――米カリフォルニア州サンタクルーズのライフラボを事例に」(『農業と経済』88(4)、2022年)など。
黒田 真(翻訳):フリーランス研究者 修士(農学・京都大学大学院農学研究科) 専門は東アフリカ地域研究、農業経済学。タンザニアにおける農業の商業化と小農社会の変化に関する研究を行う。主な論文に「タンザニア,イリンガ州高地農村における商業的トマト栽培の拡大過程」(『アフリカ研究』59:33-51、2001年)など。
鶴田 格(翻訳):近畿大学農学部教授 博士(農学・京都大学大学院農学研究科) 専門はアフリカおよび東南アジアの農村社会研究。近年は日本の農村部で在来作物の種子システムの研究なども始めている。編著に『アフリカから農を問い直す――自然社会の農学を求めて』(京都大学学術出版会、2023年)ほか。
池上 甲一(監修):近畿大学農学部名誉教授 博士(農学・京都大学大学院農学研究科) 1952年、長野県生まれ。京都大学、近畿大学で教育・研究に従事。特定非営利活動法人西日本アグロエコロジー協会共同代表、家族農林漁業プラットフォーム・ジャパン常務理事。農業の社会経済学を目指して、日本、アフリカ、アジアの農村を歩き回り、農業・食料、水・環境、アグロエコロジー、フェアトレード、大規模農業投資などについて研究している。著書に『食と農のいま』(共編著、ナカニシヤ出版、2011年)、『農の福祉力』(単著、農山漁村文化協会、2013年)、『現代社会と食の多面的機能』(責任編集、『季刊農業と経済』、英明企画編集、2022年)、『アフリカから農を問い直す』(分担、京都大学学術出版会、2023年)、『ほんとうのグローバリゼーションってなに?』(編著、農文協、2023年)など。
内容
ロシアの小農を対象に独特の体系を作り上げたチャヤノフの理論に基づき、小農の特性と多様性と柔軟性を重視するその論理を、技ないし芸術性に注目して現代の視座から再評価する。小農的農業が現代の行き詰った食と農のあり方を乗り越える鍵であることを示す。