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ことばと公共性~言語教育からことばの活動へ~
牛窪 隆太,
福村 真紀子,
細川 英雄
著
発行年月 |
2024年10月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
387p |
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大きさ |
21cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/言語学/言語教育・教授法 |
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ISBN |
9784750358383 |
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商品コード |
1039420941 |
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NDC分類 |
807 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年11月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1039420941 |
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著者紹介
牛窪 隆太(著者):研究分野は質的データ分析法、実践研究、教師研究。東洋大学国際教育センター准教授。早稲田大学大学院日本語教育研究科博士課程修了(日本語教育学博士)。「学習者中心主義」を批判的に検討することから教師研究に携わり、「教師主体」の日本語教育を提案した。早稲田エデュケーション(タイランド)副主任講師、早稲田大学日本語教育研究センター助手、関西学院大学日本語教育センター言語特別講師を経て、現職。単著に『教師の主体性と日本語教育』(ココ出版、2021)、主な共著に『ケースで考える!誰も教えてくれない日本語教育の現場』(ココ出版、2023)、『市民性形成とことばの教育』(くろしお出版、2016)、『日本語教育 学のデザイン』(凡人社、2015)など。
福村 真紀子(著者):研究分野は地域日本語教育。1968年滋賀県生まれ。茨城大学助教。1994年にアメリカで初めて日本語教師として教壇に立ち、その後日本語学校、地域の日本語教室、大学で日本語を教えてきた。2010年に東京都日野市に地域日本語教育の一環として親子サークル「にほんご あいあい」(のちに「多文化ひろば あいあい」に改名)を設立し、料理やダンスなどの活動を通じて日本人も外国人もコミュニケーションを学ぶ「ことばの活動」を展開。日本の様々な地域をめぐり、日本語にこだわらない日本語教育を提唱している。代表的な著書は『結婚移住女性のエスノグラフィー――地域日本語教育の新しい在り方』(早稲田大学出版部、2023)。
細川 英雄(著者):研究分野は言語文化教育学。1949年東京生まれ。早稲田大学名誉教授、言語文化教育研究所八ヶ岳アカデメイア主宰。博士(教育学)。1990年代後半より、日本語教育と国語教育を結び、第三の言語文化教育をめざす、学習者主体の言語教育理論を展開する。近年では、言語活動主体としての言語話者のあり方について「ことばの市民」という概念を提案している。近書に『対話をデザインする――伝わるとはどういうことか』(筑摩書房、2019)、『自分の〈ことば〉をつくる』(ディスカヴァー21、2021)、『対話することばの市民』(ココ出版、2022)など。
内容
言語教育とは、誰が誰のために、何のためにするものなのでしょうか。
今、言語教育は形を変えようとしています。たとえば、日本語教育は、日本政府の「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」(2018)に日本語教育の推進が明記されて以降、「社会」と急接近しています。
また、英語教育をはじめとする外国語教育は、「グローバル化」の旗を掲げ、大学の生き残りをかけて、戦略的にそのあり方が模索されるようになっています。
本書では「公共性」(公的なもの、開かれたもの、共通するもの)を軸として、言語教育と公共の接点を探ります。そして、「ことばの活動」として再提起することにより、未来志向(フィードフォーワード)型の議論を展開します。