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ホフマン物語~ホフマンの幻想小説からオッフェンバックの幻想オペラへ~(オペラのイコノロジー 6)
長野 順子
著
発行年月 |
2018年09月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
206p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/芸術/音楽 |
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ISBN |
9784756618627 |
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商品コード |
1028350132 |
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NDC分類 |
766.1 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2018年10月4週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1028350132 |
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内容
一八五一年の一二月、第二共和制の初代大統領ナポレオン三世がクーデターにより全権を掌握し、第二帝政という時代が幕を開けた。この時代は、オッフェンバックの享楽的なオペレッタに見られるように、「旧」の文化が「新」の文化にまさに変質変容していくその途上にあって、政治的、経済的、芸術的なカオスともいえる時代であった。その時代に華を咲かせたこのオッフェンバックの「幻想オペラ」と銘打たれた全五幕のオペラ《ホフマン物語》は、一九世紀ヨーロッパ文化の中心地パリで「オペレッタの王」と呼ばれた作曲家ジャック・オッフェンバックが、生涯の最後に手がけた唯一の本格的なオペラ作品である。かつてオペラ座で繁栄を誇ったグランド・オペラや、より親しみやすいオペラ・コミックの形式を踏襲しつつ、その「幻想」的な内容は、怪奇かつシニカルな笑いを含む奇抜なものであった。音楽的にも、伝統的なオペラへの諷刺やパロディに満ちた、むしろ「反」オペラあるいは「メタ」オペラともいえるものである。