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動詞派生と転成から見た古代日本語(研究叢書 513)
釘貫 亨
著
発行年月 |
2019年08月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
5p,252p |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/言語学/日本語 |
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ISBN |
9784757609143 |
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商品コード |
1030717527 |
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NDC分類 |
810.23 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2019年10月2週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1030717527 |
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著者紹介
釘貫 亨(著者):1954年和歌山県生まれ。東北大学大学院博士課程(国語学)単位取得退学。名古屋大学大学院教授(日本語学)。博士(文学)名古屋大学。著書に「古代日本語の形態変化」など。
内容
本書は、古代日本語を変革した最大の要因が動詞の増殖であると捉え、文法の歴史的変遷の論理を把握しようとする。古代語における動詞増殖には、動詞が動詞を生む派生(取る→とらふ、懸く→かかる)と語尾・接尾辞付接(極む、嬉しぶ、愛敬づく、野分だつ)等の造語法が注目される。動詞造語法がどのような展開を遂げたのかを経済性の観点からとらえる。また「立つ鳥、吹く風、咲きたる花、降れる雪」のような、動詞が形を変えずに形容詞の働きをする分詞的転成に注目した。日本語の分詞構文が「咲く花」のような無標識の絶対分詞を基本にして「咲きたる花(過去分詞)」「咲ける花(現在分詞)」へと展開する個性的な体系を形成した。また、リ、タリ、ナリが存在動詞アリの文法化を媒介にして形容詞の位置を文法的に標識する機能を獲得した。状態動詞を産出した接尾辞動詞が語彙的に、アリ文法化を介した分詞的転成が文法的に形容詞を標識して古代語の形容詞語彙の不足を補った。