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講座近現代日本の部落問題<3> 現代の部落問題

朝治 武, 黒川 みどり, 内田 龍史, 朝治 武, 黒川 みどり, 内田 龍史  編
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価格 \6,600(税込)         

発行年月 2022年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 545p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/社会科学/社会学/社会組織・社会集団
ISBN 9784759241303
商品コード 1034123590
NDC分類 361.86
基本件名 部落問題-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2022年04月1週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034123590

著者紹介

朝治 武(編者):朝治 武(あさじ・たけし)
1955年生まれ。大阪人権博物館館長。著書に『水平社の原像』(解放出版社、2001年)、『アジア・太平洋戦争と全国水平社』(解放出版社、2008年)、『差別と反逆―平野小剣の生涯』(筑摩書房、2013年)、『水平社論争の群像』(解放出版社、2018年)などがある。
黒川 みどり(編者):黒川みどり(くろかわ・みどり)
静岡大学教授。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業 博士(文学)。日本近現代史、おもに思想史・部落史。主要著作に、『近代部落史』(平凡社新書、2011年)、『描かれた被差別部落』(岩波書店、2011年)、『差別の日本近現代史』(共著、岩波現代全書、2015年)、『創られた「人種」―部落差別と人種主義』(有志舎、2016年)、『評伝 竹内好―その思想と生涯』(共著、有志舎、2020年)『被差別部落認識の歴史』(岩波現代文庫、2021年、原著『異化と同化の間』青木書店、1999年)などがある。
内田 龍史(編者):内田龍史(うちだ・りゅうし)
1976年生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。尚絅学院大学講師・准教授・教授を経て、現在、関西大学社会学部教授。専門は社会学。著書に『被差別部落マイノリティのアイデンティティと社会関係』(解放出版社、2020年)、編著に『部落問題と向きあう若者たち』(解放出版社、2014年)などがある。

内容

全国水平社は、二〇二二年三月三日で一〇〇周年を迎える。この『講座 近現代日本の部落問題』全三巻(以下、本講座)は、これを記念して発刊される論文集です。第一巻「近代の部落問題」(担当:朝治武)、第二巻「戦時・戦後の部落問題」(担当:黒川みどり)、第三巻「現代の部落問題」(担当:内田龍史)という、全三巻で構成している。
 近現代日本における部落問題の歴史的位置を確認するという作業は、おのずと日本と社会との関係を重視することになる。また民主主義と人権が世界のグローバルスタンダードとなっている今日、部落問題の解決は国際的視野からもアプローチされる必要がある。そのため本講座の性格からして歴史学を中心としつつも、民俗学、社会学、経済学、法学、教育学などからも執筆者の参加を得て、学際的な共同研究の体裁をとることになった。
 本講座の企画は、二〇一五年に部落解放・人権研究所の調査研究事業として始まり、編集委員会を組織してから三年間にわたって企画を検討し、最終的には、四二人による原稿を確保することになった。近現代日本における部落問題の歴史的位置を確認するという目標は、当初の予定の通りに達成できたと考えている。
 第三巻が対象とする時期は、一九七〇年代以降から現在にいたるまでのおおむね五〇年間である。前半は一九六五年の同和対策審議会答申をうけ、一九六九年に制定された同和対策事業特別措置法のもとで大きく進展した部落解放運動と部落問題に対する政治・社会の対応を、高度経済成長終了後の低成長とグローバル化にともなう日本社会の変動を視野に入れつつ描く。後半は、二〇〇二年に同和対策に関する一連の特措法が期限切れを迎えた後、不可視化されつつある現代の部落問題の現実、さらには水平社一〇〇年の後の部落解放のあり方を展望する。

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