内容
第三巻のテーマは、「説話・今昔物語集」。説話文学全般およびその中で傑出している『今昔物語集』を対象に、言葉や文体あるいは表現方法を追究した巻。三部から成る。
Ⅰ部は、「説話文学の言葉と文体」。直喩法などの表現技法に的を絞って、従来とは違った出典文献との比較という方法で手堅く『今昔物語集』の文体に迫った論などを収録。
Ⅱ部は、「『今昔物語集』の表現方法」。『今昔物語集』の表現方法に着目し、読者を魅了してやまない表現方法の秘密を解明する。
Ⅲ部は、「『今昔物語集』にみる生きる力」。読者に勇気と生きる力を与えてくれる話をセレクトし、原文・現代語訳・解説を行ない、『今昔物語集』の持つエネルギーをあぶりだす。(全8巻)