臨床心理学における科学と疑似科学
内容
目次
緒言 科学者-実践家のギャップの広がり:架け橋からの視点 序文 第1章 臨床心理学における科学と疑似科学:思考の出発点,展開,改善策 科学者-実践家の溝とその源 過度の開明派と過度の懐疑派の間での妥協案 なぜ疑似科学的な技法が害を与える可能性を持つのか 科学と疑似科学の差異:入門 問題を処理する建設的な努力 本書の到達点 第Ⅰ部 評価と診断における論争 第2章 臨床家が疑似科学的手法を用いる理由:臨床的な判断に関する研究からの知見 臨床経験や訓練の真価 経験から学ぶことの障壁 まとめと議論 第3章 論争の的になる疑わしい査定技法 心理検査 検査構成と精神測定原理 査定技法の妥当な使用と妥当でない使用の特徴:あるいは,検査が検査でないとき 問題があり疑わしい評価技法:いくつかの例 ロールシャッハテスト 主題統覚検査 投映描画法 解剖腑分け人形 マイヤーズ・ブリッグズのタイプ指標 結論と提案 第4章 専門家証言の科学と疑似科学 法廷における科学的証拠の許容性 専門家証言の一般的領域 異論のある症候群と診断 現存する基準のもとでの適切および不適切な専門家証言の同定 第5章 解離性同一性障害:多重人格と複雑な論争 解離性同一性障害:歴史の概略 解離性同一性障害:記述的特徴と関連 病因:競合する2つのモデル 解離性同一性障害の社会的認知モデルを支持する証拠 病因:幼児虐待論争 結論 第Ⅱ部 心理療法における一般的な論争 第6章 科学的心理療法研究:現況と評価 定義と専門用語 効力と効果 心理療法の効果と効力研究の参入 否定的結果 研究を意味あるものにする方法:メタ分析 プラセボ統制と共通因子 疑似専門家の治療と経験的支持のある治療 影響力を発揮する心理療法家とそうでない心理療法家 効果研究 科学的な心理療法研究のすすめ 結論:心理療法の科学は可能か? 第7章 ニューエイジ療法 ニューエイジ療法評価の基盤としての説明責任 「第3の革命」 ニューエイジ療法の歴史的な文脈 「どこに行っても,あなた自身がいる」―ヨギ・ベラ ニューエイジ療法の魅力 ニューエイジ療法の説明責任とクオリティに関する問題 ニューエイジ療法に関する法的なケース 結論 第8章 過去の出来事の想起:心理療法における問題となる記憶回復技法 臨床的技法 個人差 文献批判 誤った記憶創造の仮説的道筋 心理療法家は記憶回復に携わるべきか 結論 第Ⅲ部 成人の特定の障害への治癒論争 第9章 心的外傷後ストレス障害の新奇で論争となっている治療法 外傷とその影響 PTSDの認知行動理論 認知行動理論に基づくPTSDのための治療 不安と外傷のための新奇な治療 結論 第10章 アルコール依存症の治療法に関する論争 アルコール症者自主更生会:本当に効果があるのか? ジョンソン介入法 ジスルフィラム薬物療法 節酒の訓練と統制された飲酒 プロジェクトDARE アルコール症の効果的な治療:科学の地位 社会的学習理論:認知/社会技能訓練 再発の防止 オペラント条件づけ:コミュニティ強化アプローチ 動機づけ強化療法 夫婦・家族療法 短期介入 結論 第11章 ハーブ治療と抗うつ薬治療:類似データ,拡散的結論 抗うつ薬治療 精神疾患のハーブ治療 抗うつ薬治療とハーブ療法の類似点 第Ⅳ部 特定の子どもの障害の治療における論争 第12章 注意欠陥/多動性障害の子どものための実証済みの治療法,有望な治療法,および実証されていない治療法 実証済みの治療法 有望な治療法 支持されていない治療法 支持されていない治療法に関する挑戦と問題 結論 第13章 異論のある多くの自閉症治療法:効果に対する決定的評価 自閉症の特徴 一般的な治療方法の再検討 自閉症に対する効果的な治療法 第Ⅴ部 自助とメディアに関する論争 第14章 自助療法:科学と心理学をばらまく商売 1970年代における自助への心理学の貢献 自助の限界 出版ラッシュ 1980年代および1990年代の心理学と自助 いくつかの成果 アメリカ心理学会と自助 自助の将来 心理学者と消費者のためのガイドライン 第15章 精神保健問題の商業化:娯楽,広告,心理学の助言 現代の助言産業 市場価値 広告 市場価値の妨害 広告と専門的な心理学 結論 第16章 臨床心理学における科学と疑似科学:結論的考察と構成的改善策
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