<よそおい>の心理学~サバイブ技法としての身体装飾~
荒川 歩, 鈴木 公啓, 木戸 彩恵, 大久保 智生, 藤間 勝子, 谷本 奈穂, 木村 昌紀, 荘島 幸子 著
内容
目次
はじめに ●PART 1サバイブ技法としてのよそおい 01 普段の役割を降りるツールとしてのよそおい 1 前提としての衣服化認知 2 アイデンティティとそれからの自由 3 バーチャル空間で普段の自分を降りる(プロテウス効果) 4 ごっこ遊びで普段の自分を降りる 5 コスプレで普段の自分を降りる 6 BDSMで普段の自分を降りる 7 パジャマで普段の自分を降りる 8 まとめ―よそおいで普段の役割を降りる 02 バージョンアップとしてのよそおい 1 よそおいによるバージョンアップとは 2 短期的なバージョンアップとしてのよそおい 3 長期的なバージョンアップとなるよそおい 4 おわりに―よそおいでバージョンアップする 03 本来の自己を取り戻すツールとしてのよそおい 1 がん治療にともなう外見の変化とその対処 2 日常としての化粧行為による「本来の自己」の修復 3 まとめ―よそおいで本来の自己を取り戻す 04 遊びとしてのよそおい 1 よそおいを楽しむ 2 探索を楽しむ 3 買い物を楽しむ 4 着て楽しむ・見て楽しむ 5 まとめ―よそおいで遊ぶ 05 工夫対象としての身体のよそおい 1 美容整形について 2 工夫対象としての体型 3 ほかの体型の工夫 4 工夫対象としてのよそおい 06 自他の関係調整ツールとしてのよそおい 1 はじめに―社会的関係とよそおい 2 関係調整ツールとしての衣服・化粧 3 関係調整ツールとしてのしぐさ・言葉 4 まとめ―よそおいで自他の関係を調整する 07 空間形成参与行動としてのよそおい 1 空間はよそおいで完成される 2 空間形成としての服装規範問題 3 よそおいとしての自分の空間と衣服の役割 4 まとめ―よそおいで空間形成に参加する 08 ジェンダーワークとしてのよそおい 1 ジェンダーワークとよそおい 2 ジェンダーワークとは 3 〈男〉、〈女〉に見せるための地ならし的ジェンダーワーク 4 ジェンダーワークによる自己のトータルコーディネート 5 揺らぎ、分化するジェンダーワーク 6 まとめ―ジェンダーワークからみたよそおい 09 自己ブランディングとしてのよそおい、ふたたび 1 よそおいがもちうる機能再論 2 よそおいはなぜそのような機能をもちうるのか 3 自己ブランディングとしてのよそおい 4 他者と差別化するためのよそおいの識別子としての機能 5 よそおいによる所属と集団間移動―コトとしてのよそおい 6 諸願望を達成するためのツールとしてのよそおい 7 まとめ―よそおいの使い手としての人 ●PART 2 探索空間としてのよそおい 10 メディア空間をとおしてのよそおいナラティヴの探索 1 はじめに―メディア空間とよそおいの関係 2 よそおいにおけるナラティヴ 3 よそおいナラティヴの変化 4 よそおいナラティヴにおけるメディアからの影響 5 まとめ―メディアとよそおいナラティヴ 11 よそおいの購買行動 1 人はいつからよそおいを選ぶようになるのか 2 よそおい関連アイテムの購入過程の従来モデル 3 実際の購買行動についての研究 4 まとめ―よそおいを買う 12 毎日の服の選択行動 1 はじめに―「いつも」の服を選ぶということ 2 日常的な服の選択行動と社会的対話 3 よそおい選択の意識的な側面と無意識的な側面 4 理想的自己の形成・変容とその原因 5 よそおい選択と規範 6 靴選びにおける規範とあこがれ 7 靴を含めたコーディネートの要因 8 まとめ―コーディネートがよそおいと心理にもたらす新たな可能性 おわりに
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