内容
みんなで文字をつくろう!
1970年代以降、「タイポス」設計チームへの参加や多くの企業制定書体の開発など、
明朝・ゴシックにとらわれない自由な書体の可能性を切り拓いたデザイナーによる、文字作りの基本と展開。
50年の時を経て復刊!
※本書は、1971年に小社より発行した『書体デザイン』(桑山弥三郎・著)の新装版です。
【もくじ】
①書体とはなにか(書体関係用語、書体の歴史と特徴…) ②書体デザインの基本(モデュールの決め方、エレメントの決め方…) ③書体デザインの考え方(既製書体の展開、欧文書体とセットでできる書体…) ④企業制定書体の考え方(制定書体の特徴、書体決定のためのリサーチ…) ⑤書体制作方法と過程(用具と用材、ラフスケッチから版下制作…) ⑥書体の使い方・使われ方 ⑦新書体と組見本 ……ほか
桑山弥三郎(1938年‒2017年)
新潟県柏崎市出身。1956年から2年間、阿佐ヶ谷美術学園で学び、1960年に武蔵野美術短期大学美術科商業デザイン専攻入学。武蔵野美術学校(4年制)へ編入し、1962年同校卒業。在学中、卒業制作として伊藤勝一氏と新書体の制作を開始。長田克己氏、林隆男氏も加わり「グループ・タイポ」を結成。1969年に「タイポス」が写研から発売され、1960年代末から70年代初頭にかけてデザイン界に新書体ブームを巻き起こした。1966年から阿佐ヶ谷美術学園でタイポグラフィコースの講師を務め、武蔵野美術大学、女子美術大学でも教鞭を執った。1969年に『レタリングデザイン』(グラフィック社)を出版。生涯の著作は50冊を越え、主なものに『マーク・シンボル』シリーズ、『世界のロゴタイプ』シリーズ(ともに柏書房)がある。自らが主宰する桑山書体デザイン室で「全日空」などの企業制定書体や、「東芝」「日産自動車」はじめ企業・製品のロゴマークを300点近く制作した。日本タイポグラフィ協会常任委員、書体著作権委員、文部省(当時)レタリング技能審査会委員他歴任。