日本の民主主義~変わる政治・変わる政治学~
曽根泰教, 大山耕輔 著
内容
目次
<b>第1部 理論</b> <b>1章 民主主義の新展開——サイバネティックス,ガバナンス,サイバースペース</b> 曽根泰教 Ⅰ 問題の所在 Ⅱ サイバネティックス,ガバナンス,サイバースペース Ⅲ 制度改革と政策決定過程の変化 Ⅳ 新しい民主主義の試み おわりに <b>2章 公共選択と政治学</b> バーナード・グロフマン/増山幹高 訳 Ⅰ 公共選択の五大古典 Ⅱ 公共選択論の意味ある五つの誤った予測 <b>3章 サイバー・デモクラシー——インターネットは民主政治にとって有益か</b> デニス・トンプソン/若尾信也 訳 はじめに Ⅰ インターネットがもたらす民主主義への好影響 Ⅱ インターネットがもたらす民主主義への悪影響 Ⅲ 悪影響の克服——市民性の改善 Ⅳ インターネットの短所の克服——間接民主制の改革 Ⅴ 討論民主主義の挑戦 <b>4章 公共的討議の意義の複線化——理論群としての討議民主主義理論の生存戦略</b> 柳瀬 昇 Ⅰ 民主主義理論における最も新しいイノベーションの波 Ⅱ 討議民主主義理論とその批判者たち Ⅲ 理論群としての討議民主主義理論の生存戦略 <b>5章 日本におけるシビル・ソサエティ</b> フランク・シュワルツ、スーザン・ファー/吉岡貴之 訳 はじめに Ⅰ シビル・ソサエティという概念の適用 Ⅱ 日本におけるシビル・ソサエティの発展 Ⅲ 国家によって作られたシビル・ソサエティ Ⅳ 戦後のシビル・ソサエティに対する政策 Ⅴ 最近のシビル・ソサエティの急速な発展 <b>第2部 政 策</b> <b>6章 小泉内閣と中国——円借款打ち切り決定,アイデンティティ・ポリティックス,そして経済外交の硬化</b> 徐 承元 はじめに Ⅰ 対中「円借款」中止をめぐる日中外交合戦 Ⅱ 分析——対中円借款終了の政策過程 おわりに <b>7章 地球温暖化対策としての経済的手法をめぐる非決定の政策過程分析</b> 青木一益 はじめに——本章の目的と分析視座 Ⅰ 従来の公害対策をめぐる政策過程の動態 Ⅱ 合理的選択としてのゲームに見る慣性——制度変化を阻害する不確実性 Ⅲ 温暖化対策をめぐる政策過程の動態 Ⅳ おわりにかえて——分析成果の意義と含意 <b>8章 首長による政策転換と首長の交代——公共事業改革を事例として</b> 三田妃路佳 はじめに Ⅰ 先行研究の検討と分析視角の設定 Ⅱ 事例研究 Ⅲ 分析 Ⅳ 結論 <b>9章 自治体再編と地方議会の変容</b> 小林慶太郎 はじめに Ⅰ 第一次地方分権改革と自治体再編 Ⅱ 自治体再編と当選ラインの変化 Ⅲ 自治体再編と地域秩序の変化 Ⅳ 自治体再編と参加型民主主義の衝動 Ⅴ 自治体再編とマニフェスト選挙 まとめにかえて——自治体再編と地方議会の変容 <b>10章 行政改革による政策転換・非転換</b> ジョン・クレイトン・キャンベル/神江沙蘭 訳 Ⅰ 政策転換の理論 Ⅱ 人員・支出の抑制に関するバランス・アプローチ Ⅲ 1980年代初期における行政改革 Ⅳ その後 Ⅴ 結論 <b>11章 規制改革は国民を幸福にしたのか?</b> 大山耕輔 はじめに Ⅰ 規制改革の分析枠組み Ⅱ 規制改革の国際比較 Ⅲ 規制改革の歩み Ⅳ 規制改革と国民生活 Ⅴ 結論——規制改革は幸福を感じる機会を増やした <b>第3部 改革</b> <b>12章 自民党分裂の生存分析</b> 増山幹高、建林正彦 はじめに Ⅰ 先行研究 Ⅱ 離党確率の推定 Ⅲ まとめと今後の方向性 <b>13章 小選挙区比例代表並立制と役職配分</b> ロバート・ペッカネン、ベンジャミン・ナイブレイド、エリス・S・クラウス/遠藤奈加 訳 はじめに Ⅰ 小選挙区比例代表制における選挙誘因 Ⅱ 日本における選挙誘因と議会組織(1996年〜2003年) Ⅲ 結論 <b>14章 「外向的」なリーダーの時代——制度改革とインセンティブ(選好)・ケイパビリティー(能力)</b> 彦谷貴子、マルガリータ・エステベス はじめに Ⅰ 古い選挙制度の下での政治 Ⅱ 選挙制度改革と政治資金規制法 Ⅲ 新しいインセンティブ構造——一般議員と「野心的」議員 Ⅳ 新しい制度的資源と首相の能力 Ⅴ 結論 <b>15章 日本における政治改革</b> スティーブン・R・リード/竹内真雄 訳 Ⅰ 日本の政治改革 Ⅱ 確率論的,経路依存,歴史的アプローチ Ⅲ 各選挙制度における政党の立場 Ⅳ 「並立制」の選択過程 Ⅴ 有権者の役割 Ⅵ 怒りの高まり Ⅶ もう一つのメタファー Ⅷ スキャンダルの発生 Ⅸ 受け皿の準備 Ⅹ 政治改革法案の通過 XI 予測を行う政治科学に向けて あとがき
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