内容
▼ヒトラーの世界を目撃せよ ヒトラーとは何者だったのか ――。 限られた資源、土地、食糧をめぐる生存競争の妄想にかられたヒトラーは、 ポーランド、そしてウクライナの肥沃な土壌(ブラックアース)を求めて侵攻し、 国家機構を完璧に破壊し始める。 ドイツの絶え間ない生存競争を、ユダヤ人の倫理観や法感覚が妨げると考えたヒトラーは、 やがて、人種に基づく世界、ユダヤ人のいない世界を構想し、それを現実のものとすべく実行に移した ――。 前著『ブラッドランド』でホロコーストの歴史認識を根底から覆した気鋭の歴史家が、 ヒトラー「生存圏(レーベンスラウム)」の思想に鋭いメスを入れ、ホロコーストの真因を明らかにする傑作。