内容
30年の経験から引き出された観光ガイドのノウハウと観光学の展望
日本にはプロの観光ガイドが少ない。通訳案内士の国家試験はあるが、観光ガイドの資格試験はいまだ存在しない。バスガイドでさえ、ガイドとしての資格は必要としない。いわば、誰しもが観光ガイドになれる。よって、ボランティアガイドが全国で活躍している。それはそれで必要なことであるが、観光で国を立てるには、観光地の魅力をさらに引き出す人材が必要である。いわばプロガイドの養成が不可欠である。と、私は思っている。その意気込みもここで伝えておこう。この書を、観光学を志す学生への入門書とする一方、プロガイドをめざす者への指南書にするつもりである。(「はじめに」より)