内容

目次

1　人文地理学とは何か 地理も積もれば山となる／系統地理学と地誌学／高校までの地理と大学の地理学／ 総合科学としての地理学／地理学史からみた人文地理学の現在 2　人口 世界の人口／人口増減と人口転換／人口ピラミッド／人口と経済発展／ 人口移動と都市化／人口から社会を考えるために 3　資源・エネルギー 偏在する資源／資源とは何か／天然資源と地理的分布／資源開発と地域／ エネルギー革命と再生可能エネルギー／持続可能な社会に向けた取り組み 4　農林水産業の立地と分布 自然条件と人為的条件／生産地と消費地の非対称／限界の克服／ 農地開発と森林環境／チューネンモデル／都市周辺の農林産地の現在／ グローバル時代の産地保護 5　工業化と経済発展 現代経済と工業／工業の分類／工業の特性／ウェーバーの工業立地論／ 日本の工業－拡大から縮小へ－／基礎素材型産業－鉄鋼業と石油化学産業－／ 加工組立型産業－自動車・電機－／集積論とイノベーション 6　流通と交易 産業構造における商業の位置／小売業の業態と規模／小売業の業態の変化／ モータリゼーションと郊外化／コンビニエンスストアと流通の変化／ 商業の変化，新しい方向／現代商業を支えるグローバルな貿易／ 7　ネットワークと社会 ネットワークからみわたす／文化の回廊／交通網の発達と現代／ 企業行動でつながる・結びつく世界／都市間ネットワーク／ 感染症とネットワークとの関係／ 8　観光と地域 世界の観光事情と観光地／日本の「海外」旅行／観光地の展開／ 重要文化的景観の選定と観光地化／日常的な生活場所の観光地化による諸問題／ 観光地という空間 9　集落の形態と構造 集落という視点／村落の形態／村落の空間構造／都市の分類と規模／ 都市の規模をはかる／中心地理論／都市の内部構造 10　都市と社会 都市の拡大と居住者のすみわけ／都市問題の発生／ 都市の社会地理（セグリゲーションとエスニックタウン）／ 都市郊外の生活と都市のバリアフリー化／人口分布の都心回帰現象 11　開発と地域 開発の歴史と時代/場所的特徴／開発の思想／ 農漁村の開発（経済開発と社会開発）／水資源や森林の開発／ 都市の再開発と景観の変化／開発政策の課題 12　国土政策・地域政策 国土政策と地域政策／全国総合開発計画と新全国総合開発計画／ 第三次総合開発計画と第四次総合開発計画／全国規模での総合開発計画の限界／ 国土政策と地域政策の課題と将来像／ 13　環境問題 環境問題の歴史／戦前日本の環境問題／高度経済成長期の公害問題／ 水環境と生活環境問題／地球環境問題／環境政策と地域 14　世界と日本－「国家」の地理－ はじめに／国家の歴史と現在／想像の共同体／領域の内側／ 世界と日本の範囲／日本の範囲はどこまでか／国境をめぐる政治地理 15　地理学と社会 はじめに／人文地理学の「みわたす力」と「つなげる力」／社会への応用／ テクノロジーの進歩と地理学／地理教育の視点からみた人文地理学と社会／ 地理学から国際協力・地域づくりへ／三位一体の地理学として