内容
本書の初版『酵素応用の知識』は1986年に出版され、その内容は、酵素の利用の知識と技術に力点が置かれ、好評を博し2000年、第四版まで発刊されました。その後、著者の小巻利章氏がお亡くなりになったことからしばらく間が空きましたが、その間も酵素利用の展開は目覚ましいものがありました。そうした中で、今回、旧版を基にしながらも、5章の「脂質関連酵素とその応用」や7章の「各種の酵素の利用(1)」などを充実させ、その後の酵素利用の発展・展開について白兼孝雄氏によりまとめられ、発刊する運びとなりました。また、旧版に倍する文献が網羅され、本書利用者の便宜に役立てると思われます。
概論や入門書と違い、利用に重点を置いた専門書が少ない中で、これから酵素利用に携わる方々や、技術者の方々に大いに利用されることを願っています。