カラー図解人体の正常構造と機能<第3巻> 改訂第5版 消化管
河原 克雅, 佐々木 克典, 飯野 哲, 杉田 誠, 酒井 秀紀, 浅野 真司 著
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内容
目次
消化管の概観 消化管は外界に開いた中空の管で,口から肛門まで長さ9mに及ぶ 消化管は食物を低分子の栄養素に分解し,細胞が利用できる形に変える 消化とは,酵素により食物を加水分解する化学反応である 顎・口腔 顎関節は上下2段の関節腔を持ち,下顎を自由に動かす 4つの咀嚼筋が下顎を閉じ,前後左右のすり合わせ運動を行う 舌は多数の筋からなる筋性器官である 3種の大唾液腺と多数の小唾液腺が口腔内に唾液を分泌する 唾液腺には粘液細胞と漿液細胞があり,自律神経により分泌が調節される 咽 頭 咽頭は横紋筋の管で,気道と消化管が交叉する 口腔の筋と咽頭の筋が順序よく働いて,食塊を食道へ送り込む 食 道 食道は気管と脊柱に挟まれて下行し,横隔膜を貫いて腹腔に出る 蠕動により,逆立ちしていても食塊は胃に送られる 食道の静脈は上大静脈と門脈の吻合路となる 胃 胃は心窩部付近にあり,腹膜でゆるく固定されている 平滑筋による蠕動運動は,胃内容を撹拌して少量ずつ送り出す 胃の粘膜は,びっしりと並んだ胃腺でできている 固有胃腺は4種類の細胞がトンネル状に並び,胃液を分泌する 酸分泌細胞のプロトンポンプが胃酸(HCl)を分泌する 胃液の分泌は迷走神経と局所ホルモンによって調節される 胃粘膜は粘液のバリアーで自らを守る 小 腸 十二指腸の大半は後腹壁に固定されている 小腸内壁の表面積はバレーボールのコートより広い 腸管は豊富な壁在神経叢を持ち,自律的に蠕動と分泌を調節する 絨毛を構成する吸収上皮細胞は24時間で新しい細胞に入れ替わる 微絨毛の膜が最終的な消化吸収の場である 栄養素の消化と吸収 3大栄養素の消化は加水分解,吸収は小腸粘膜細胞の膜輸送である 炭水化物は単糖に分解され,Na+とともに細胞内に入る 蛋白質はジペプチドやアミノ酸に分解され,それぞれの輸送体で吸収される 脂質は胆汁酸の助けを借りて粘膜表面に運ばれ,単純拡散で吸収される 腸管に入った水の98%は吸収される ビタミンの多くは生体内で合成できないため,食物から摂取しなければならない 大 腸 結腸のうち横行結腸とS状結腸のみが間膜を持つ 回腸末端が盲腸内に突出して弁となり,逆流を防ぐ 直腸の下1/3は漿膜を欠き,周囲臓器と直に接する 肛門管は粘膜と皮膚が出会う場所である 結腸は水分を吸収して糞便を固め,直腸へ押し出す 消化管の病態 嘔吐は生理的防御反応である 蠕動運動のバランスが崩れると下痢や便秘になる あらゆる食物抗原がアレルゲンになりうる 消化管と腹膜の発生 消化管は卵黄嚢のくびれから,1本の真っ直ぐな管として生ずる 胃と腸は回転しながらそれぞれの位置に収まる 前腸と中腸の回旋に伴い,腸間膜に大きな変化が起こる [基礎知識] 上皮組織の分類
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