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エリートたちの反撃~ドイツ新右翼の誕生と再生~

フォルカー・ヴァイス  著

佐藤 公紀  翻訳
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価格 \2,750(税込)         

発行年月 2020年07月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 293p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/社会科学/政治学/政治思想史・政治理論
ISBN 9784787720139
商品コード 1031861578
NDC分類 311.3
基本件名 右翼
本の性格 学術書/学生用
新刊案内掲載月 2020年08月5週
書評掲載誌 朝日新聞 2020/10/03、毎日新聞 2020/10/10
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031861578

内容

2010年8月、ドイツ連邦銀行理事で、SPD(ドイツ社会民主党)に属するエリート官僚のティロ・ザラツィンは、『ドイツは自滅する』という本を上梓した。この本でザラツィンは、「これ以上の移民流入はドイツを破滅させる」と、ドイツではタブーとされていた「反移民・反ユダヤ」論を公然と主張し、ドイツに「ザラツィン論争」を巻き起こした。
この論争に加え、冷戦の崩壊とドイツ再統一後の新たな社会秩序の中で起こったグローバル化と経済危機、それによる社会不安などのために、この本は数カ月で120万部を売り上げるベストセラーとなったのである。
ザラツィンは、ドイツ没落の予言書ともいえるこの本で、大衆の台頭がエリートを失墜させ、移民流入が民族に危機をもたらすと唱えたが、これはドイツに古くからある没落論のテーゼであった。
著者ヴァイスは、ザラツィンの主張は決して新しいものではなく、シュペングラーやユングなどの、「文化ペシミズム」や「没落文学(没落論)」という新右翼の誕生につながるドイツ保守思想の一つにすぎないことを示した。
しかし、ザラツィンによって説き起こされた「エリート」「能力」「遺伝」をめぐる議論は、右翼の中だけではなく、いまや一般のドイツ人にまで届くものとなった。それが新右翼の隆盛につながっていくという事実を、読み取ることができる一冊である。

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