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子どもたちがつくる町~大阪・西成の子育て支援~

村上 靖彦  著

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価格 \2,750(税込)         

発行年月 2021年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 268p
大きさ 21cm
ジャンル 和書/社会科学/社会保障・社会福祉・社会政策 /社会保障・社会福祉・社会政策
ISBN 9784790717539
商品コード 1032932795
NDC分類 369.4
基本件名 子育て支援
本の性格 実務向け
新刊案内掲載月 2021年05月5週
書評掲載誌 朝日新聞 2021/06/12、毎日新聞 2021/07/24、日本経済新聞 2021/11/13
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1032932795

著者紹介

村上 靖彦(著者):大阪大学人間科学研究科教授。2000年、パリ第7大学で博士号取得。
著書に『自閉症の現象学』(勁草書房)、『摘便とお花見――看護の語りの現象学』(医学書院)、『仙人と妄想デートする――看護の現象学と自由の哲学』(人文書院)、『母親の孤独から回復する――虐待のグループワーク実践に学ぶ』(講談社)、『在宅無限大――訪問看護師がみた生と死』(医学書院)ほか。第10回日本学術振興会賞受賞(2013年)。

内容

子どもの未来を考える、すべての人へ
「日雇い労働者の町」と呼ばれる大阪・西成(にしなり)。
生活保護受給率は、23%にのぼります(2019年)。

西成の労働者やホームレスの人たちについては、これまでもたくさん注目されてきました。
でも、この本が描くのは、西成の子どもたちと、かれらを支える大人たちです。

このしんどい町の、ゆたかな支援の秘訣とは?

個性的な支援者5人へのインタビューが描く、誰も取り残さない支援の地図!

●50年以上、西成の子どもたちと居場所をつくってきた「こどもの里」の荘保(しょうほ)さん

●ホームレスの人たちも含めて、町のみんなをつなぐ「わかくさ保育園」の西野さん

●単なる食堂ではない、居場所としての「にしなり☆こども食堂」を生んだ川辺さん

●「じゃりン子チエ」の時代に西成で育ち、本人たちに寄り添いつづけるスッチさん

●若くして妊娠・出産したお母さんなどを訪問し、隠れたSOSをキャッチする助産師ひろえさん

日本の子どもの7人に1人が貧困といわれ、「子どもの貧困」が深刻化する時代。

・実父からの性被害から逃れるために、家出をくりかえしていた少女。
・幼いころに両親がいなくなり、熱いうどんを冷ますために息を吹きかけることすら知らなかった少年。
・倒れている人を無視する大人に向かって、「このおばさん死んだらあんたらのせいやで!」と怒鳴りつける少女。

【本文より】
そのときに出会った、その子どもたち、私には想像できない〔状況〕でした、私とは全然違う世界の子どもたち。子どもは言葉は荒い、たしかに、手は出る、しょっちゅうけんかする、「くそばばあ」とか、「ばばあ」とかすごく言われる。だけどすっごいきれいな目してたんですね。もう、その目のことは、私は、すごい気になりましたんです。『なんでこんなすごいきれいな目してるの?』って。

▶子ども支援に携わる方
▶将来、携わりたいと思っている方
▶福祉行政に携わる方
▶学校の先生方
▶子どもへの向き合い方に悩んでいる方
▶貧困問題に取り組んでいる方
▶コミュニティ創成に関心のある方
▶地域医療に携わる方
――子どもの未来を考える、すべての方へ

しんどさのなかを必死に生きる子どもたちのまえで、大人の理屈やマニュアルは通用しません。「すばらしいと思うけど、そんなことはうちの地域ではできない」と思う人にこそ読んでほしい、子ども支援のヒントが詰まった共同体論。

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