デイビッド・グランド（著者）：デイビッド・グランドはInternational Universityから博士号を得た、臨床社会福祉士（clinical social worker）。マンハッタンで臨床を行っている。クライアントとして、多くの成功したTV、映画、演劇役者、プロのスポーツ選手、ビジネスリーダー、トラウマ経験者（9.11やハリケーン・カトリーナ含む）、そしてイラクとアフガニスタンで戦った兵士たちがいる。CNN、NBC、Nightline、NBC Extraなどでインタビューを受け、またニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、オー・マガジン、ゴルフ・ダイジェスト、ニュースデイで特集される。
鈴木 孝信（翻訳）：ケンタッキー州立大学文理学部卒業。心理学を専攻、哲学を副専攻として学ぶ。マサチューセッツ大学大学院教育学部カウンセリング学科修士課程修了（理学修士）。現在、東京多摩ネット心理相談室代表。医療法人和楽会赤坂クリニック非常勤心理士。国際ブレインスポッティング・トレーナー。ブレインスポッティング・トレーニング・インスティチュート日本（BTI-J）代表。
藤本 昌樹（監修）：臨床心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、博士（看護学）
東京学芸大学大学院教育学研究科心理学講座修了。東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科博士課程小児・家族発達看護学分野修了。東京成徳大学人文学部助手、静岡福祉大学講師・准教授、桐生大学医療保健学部准教授を経て、現在、東京未来大学子ども学部准教授。トラウマケア専門カウンセリングルームSeeding Resource（シーディングリソース）代表。

外傷後ストレス障害（PTSD）の領域では、身体を用いた治療が急速に発展してきている。本書で紹介するブレインスポッティングは、クライアントの視線の位置を一点に定めることで、脳の非言語領域に直接働きかけ、それに対応するトラウマ記憶の心理的な処理をオートマティックに進めていくユニークな治療法である。従来の対話療法が時間をかけて取り組んできた困難な心理的問題でも短期間で処理することができ、またスポーツや演劇、演奏のパフォーマンス問題へのサポートなど適用範囲も広い。現在世界中に急速な広がりを見せている革命的な治療ツールである。著者がブレインスポッティングの開発までに苦心惨憺した出来事を追体験しながら技法の全体を学ぶことができる最適な入門書である。