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児童期虐待を生き延びた人々の治療~中断された人生のための精神療法~

メリレーヌ・クロアトル, リサ・R・コーエン, カレスタン・C・ケーネン  著

河瀬 さやか, 丹羽 まどか, 中山 未知, 田中 宏美  翻訳
金 吉晴  監修
在庫状況 有り  お届け予定日 3~4日  数量 冊 
価格 \3,960(税込)         

発行年月 2020年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 13p,355p
大きさ 26cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/神経・精神科学/神経・精神疾患
ISBN 9784791110537
商品コード 1031651459
NDC分類 493.74
基本件名 心的外傷後ストレス障害
本の性格 実務向け
新刊案内掲載月 2020年07月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1031651459

著者紹介

メリレーヌ・クロアトル(著者):メリレーヌ・クロアトル(Marylene Cloitre, Ph.D.)
ニューヨーク大学チャイルドスタディセンタートラウマ・ストレス研究所初代所長、ニューヨーク大学児童青年精神科教授。国際トラウマティックストレス学会理事。過去にはPTSDの治療ガイドライン策定のためのアメリカ国家委員会の委員も務めた。児童期虐待の青年期や成人期における発達的影響や治療に関心を注ぎ、臨床と研究を行っている。
リサ・R・コーエン(著者):リサ・R・コーエン(Lisa R. Cohen, Ph.D.)
コロンビア大学社会福祉学部社会的介入グループ研究者。複雑性PTSDを専門とした心理療法を個人開業で続けている。PTSDと物質使用障害の女性に対する治療法の開発と検証、トラウマが養育や世代間の関係に及ぼす影響等について研究している。
カレスタン・C・ケーネン(著者):カレスタン・C・ケーネン(Karestan C. Koenen, Ph.D.)
ハーバード大学公衆衛生学部社会・人間発達・健康と疫学助教授。PTSD治療を専門とする臨床医で、トラウマへの暴露とPTSDやうつ病などのストレス関連の精神障害の疫学を理解するために、発達的アプローチを用いている。国際トラウマティックストレス学会Chaim Danieli Young Professional Award,アメリカ心理学会Robins–Guze Young Investigator Award受賞。
河瀬 さやか(翻訳):河瀬 さやか(かわせ さやか)
Licensed Clinical Social Worker(カリフォルニア州)。カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒(心理学)、同大よりソーシャルワーク修士号、山梨大学医学部より医科学博士号取得。国立精神・神経医療研究センター、東京女子医科大学附属女性生涯健康センターを経て現在はカルフォルニア州の医療機関Kaiser Permanenteの精神科勤務の傍ら、自身のクリニックでトラウマと強迫性障害の治療に携わっている。
丹羽 まどか(翻訳):丹羽 まどか(にわ まどか)
臨床心理士/公認心理師。筑波大学大学院人間総合科学研究科にて心理学修士号、山梨大学医学部にて医科学博士号取得。東京女子医科大学附属女性生涯健康センターを経て国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 行動医学研究部にて日本学術振興会特別研究員RPD。STAIRの治療研究に従事。
中山 未知(翻訳):中山 未知(なかやま みち)
臨床心理士/公認心理師。武蔵野大学大学院人間社会研究科にて心理学修士号、山梨大学医学部より医科学博士号取得。東京女子医科大学附属女性生涯健康センターを経て飯田橋に心理療法オフィスを開業。国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターにてトラウマ研究に従事し、法務省にてSTAIRを基盤としたグループプログラムを導入、普及に携わっている。
田中 宏美(翻訳):田中 宏美(たなか ひろみ)
児童精神科医。獨協医科大学卒業。宮城県立精神医療センター、国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科、東京女子医科大学附属女性生涯健康センターにて勤務。子どものこころ専門医。
金 吉晴(監修):金 吉晴(きん よしはる)
精神科医。京都大学医学部卒、同大より医学博士取得。国立精神・神経センター成人精神保健部、ロンドン精神医学研究所等を経て現在は国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所所長。国際トラウマティックストレス学会理事、日本トラウマティックストレス学会等理事。ペルー大使公邸事件での活動により厚生大臣表彰。PTSDの病態解明、治療研究、災害時精神医療、統合失調症研究等に従事。

内容

本書では児童期虐待による複雑性PTSDの理解と効果的な治療が紹介されている。著者のクロアトル教授は、ICD-11で複雑性PTSDの診断基準を制定した委員長であると同時に、長年にわたって、児童期虐待のサバイバーの治療チームを率いてきた。複雑性PTSDの特徴とされている感情調節の障害、対人関係の障害、持続的な挫折と敗北感は、クロアトル教授らによる治療の中で取り組まれてきた重要項目である。クロアトル教授らが複雑性PTSDという診断基準の制定に努力したのは、その治療可能性を求めてのことである。本書の前半は児童期虐待がどのような心理的影響をもたらすのかについて、複雑性PTSDにとどまらず、広い視点から丁寧に解説されている。そして後半は、STAIR/NSTと呼ばれる治療法が詳しく紹介されている。その治療の効果は日本においても訳者らの研究によって示されている。本書はサバイバー自身が読むことができるような配慮のもとに書かれており、臨床に即した読みやすい内容になっている。複雑性PTSDを知る上で欠かすことのできない一冊と言える。

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