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見捨てられる<いのち>を考える~京都ALS嘱託殺人と人工呼吸器トリアージから~

安藤泰至, 島薗進, 川口有美子, 大谷いづみ, 児玉真美  著

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価格 \1,980(税込)         

発行年月 2021年10月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 260p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/医学一般/医学一般
ISBN 9784794972804
商品コード 1033761625
NDC分類 490.15
基本件名 医療倫理
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年11月4週
書評掲載誌 日本経済新聞 2021/12/18
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033761625

著者紹介

安藤泰至(著者):鳥取大学医学部准教授(生命倫理)、日本学術会議連携会員。
著書に『安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと』(岩波書店)、
『「いのちの思想」を掘り起こす』(編著・岩波書店)など。
島薗進(著者):上智大学グリーフケア研究所所長、東京大学名誉教授(宗教学・死生学)。
著書に『いのちを“つくって”もいいですか』(NHK出版)、
『悪夢の医療史』(共編著・勁草書房)など。
川口有美子(著者):NPO法人ALS/MND サポートセンターさくら会副理事長。
著書に『逝かない身体』(医学書院、第41 回大宅壮一ノンフィクション賞)、
『末期を超えて』(青土社)など。
大谷いづみ(著者):立命館大学産業社会学部教授(生命倫理学・生命倫理教育)、同大学生存学研究所副所長。
『はじめて出会う生命倫理』(編著・有斐閣)、
『ケアという思想(ケア その思想と実践 1)』(共著・岩波書店)など。
児玉真美(著者):フリーライター、一般社団法人日本ケアラー連盟代表理事。
著書に『殺す親 殺させられる親』(生活書院)、
『私たちはふつうに老いることができない』(大月書店)など。

内容

生きるべきひと/死んでいいひと、もう選別は始まっている……
安楽死と尊厳死、そして優生思想をめぐって緊迫していく現況に警鐘を鳴らす

2020年7月、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者に薬物を投与したとして、
ふたりの医師が嘱託殺人の容疑で逮捕された。
同じ年、コロナ禍で医療が逼迫するなか、
人工呼吸器をどの患者に優先して使うべきかの議論が紛糾。
医療がひとの生命を縮めうるという事実に、私たちは直面せざるを得なくなった。

研究者として当事者として支援者として、
死生学や生命倫理に長らく携わってきた著者たちが緊急セミナーで結集。
安楽死・尊厳死、そして優生思想をめぐり、先走っていく世論に警鐘を鳴らす。

【目次より】

まえがき――安藤泰至

第1 部 京都ALS 嘱託殺人と人工呼吸器トリアージ

◆「安楽死」「尊厳死」の危うさ――安藤泰至
◆ALS 患者の「死ぬ権利」?――川口有美子
◆医療が死を早めてよいのか?――島薗進

第2 部 「安楽死」「尊厳死」言説といのちの学び

◆殺される/殺すのはだれか?――安藤泰至
◆<間>の生を聴く/<間>の生を語る――大谷いづみ
◆いのちの選別をめぐって何が起きていたのか?――島薗進
◆ディスカッション

第3 部 「死」へと追い詰められる当事者たち

◆生命倫理問題における「当事者」の再考――いのちを守るとはどういうことか――安藤泰至
◆家族に「殺させる」社会を生きる――「大きな絵」のなかで「小さな物語」に耳を澄ます―児玉真美
◆医療資源について語るとき考えなければならないこと――島薗進
◆ディスカッション

あとがき――島薗進

目次

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