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撤退論~歴史のパラダイム転換にむけて~(犀の教室)

内田樹, 堀田新五郎, 斎藤幸平, 白井聡, 中田考, 岩田健太郎, 青木真兵, 後藤正文, 想田和弘, 渡邉格, 渡邉麻里子, 平田オリザ, 仲野徹, 三砂ちづる, 兪炳匡, 平川克美  著

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価格 \1,870(税込)         

発行年月 2022年04月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 270p
大きさ 19cm
ジャンル 和書/総記/総記/百科事典・辞典・各種辞典・地図・年表・人名事典
ISBN 9784794973078
商品コード 1034492418
NDC分類 304
本の性格 学生用
新刊案内掲載月 2022年05月4週
書評掲載誌 毎日新聞 2022/06/25
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1034492418

著者紹介

内田樹(著者):内田樹(うちだ・たつる)
1950年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。凱風館館長。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。著書に『ためらいの倫理学』(角川文庫)、『「おじさん」的思考』『街場の憂国論』(共に晶文社)、『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)、『日本習合論』(ミシマ社)、『コモンの再生』(文藝春秋)、『前-哲学的』(草思社)、『街場の芸術論』(青幻舎)、『戦後民主主義に僕から一票』(SB新書)、『複雑化の教育論』(東洋館出版社)、編著に『転換期を生きるきみたちへ』(晶文社)など多数。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞。
堀田新五郎(著者):1965年生まれ。東京都出身。京都大学法学部卒業。神戸大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得後退学。現在、奈良県立大学副学長・地域創造研究センター長。専門は政治思想史。『講義 政治思想と文学』(共編著、ナカニシヤ出版)。世のしがらみと組織の力学とやむにやまれぬ思いから、撤退学を始める。日々、生活習慣の改善に取り組んでは挫折中。
斎藤幸平(著者):1987年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科准教授。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。博士(哲学)。専門は経済思想、社会思想。Karl Marxʼs Ecosocialism:Capital, Nature, and the Unfinished Critique of Political Economy (邦訳『大洪水の前に』)によって権威ある「ドイッチャー記念賞」を日本人初歴代最年少で受賞。著書に『人新世の「資本論」 』(集英社新書)などがある。
白井聡(著者):1977年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学専攻博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。思想史家、政治学者、京都精華大学教員。著書に『永続敗戦論─戦後日本の核心』(太田出版/講談社+α文庫)、『武器としての「資本論」』(東洋経済新報社)など。
中田考(著者):1960年生まれ。イスラーム法学者。イブン・ハルドゥーン大学客員教授。早稲田大学政治経済学部中退。東京大学文学部卒業後、カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了(Ph.D.)。1983年にイスラーム入信、ムスリム名ハサン。著書に『イスラーム──生と死と聖戦』(集英社新書)、『13歳からの世界征服』『70歳からの世界征服』(共に百万年書房)、『俺の妹がカリフなわけがない!』(晶文社)、『タリバン復権の真実』(ベスト新書)など。
岩田健太郎(著者):1971年、島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。著書に『コロナと生きる』(朝日新書、内田樹との共著)、『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)、『僕が「PCR」原理主義に反対する理由』(集英社インターナショナル新書)ほか多数。
青木真兵(著者):1983年生まれ。埼玉県浦和市に育つ。人文系私設図書館「ルチャ・リブロ」キュレーター。古代地中海史(フェニキア・カルタゴ)研究者。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークにしている。2016年より奈良県東吉野村在住。現在は、障害者の就労支援を行いながら、大学等で講師を務めている。妻・青木海青子との共著に『彼岸の図書館──ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』『山學ノオト2』(エイチアンドエスカンパニー)など。単著に『手づくりのアジール』(晶文社)がある。
後藤正文(著者):1976年、静岡県生まれ。日本のロックバンド・ASIAN KUNG-FU GENERATION のボーカル&ギターを担当し、ほとんどの楽曲の作詞・作曲を手がける。ソロでは「Gotch」名義で活動。また、新しい時代とこれからの社会を考える新聞『THE FUTURE TIMES』の編集長を務める。著書に『凍った脳みそ』『何度でもオールライトと歌え』(共にミシマ社)などがある。
想田和弘(著者):1970年、栃木県生まれ。映画監督。東京大学文学部宗教学科卒。ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツ卒。台本やナレーション、BGM等のない、自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践。監督作品に『選挙』『精神』『peace』『演劇1』『演劇2』『牡蠣工場』『港町』『The Big House』『精神0』等があり、海外映画祭等での受賞多数。
渡邉格(著者):1971年生まれ。東京都東大和市出身。23歳でハンガリーに滞在。25歳で千葉大学園芸学部入学。農産物流通会社に勤務後、 31歳でパン修業を開始。2008年千葉県いすみ市で、自家製酵母と国産小麦で作るパン屋タルマーリー開業。10代にパンクバンド活動で培ったDIY精神から、起業後は自力で店を改装。2011年岡山県に移転し、野生の麹菌採取に成功。2015年鳥取県智頭町に移転。パンの技術を応用し、野生の菌だけで発酵させるビール醸造を開始。著書に『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社)、『菌の声を聴け』(ミシマ社)。
渡邉麻里子(著者):1978年生まれ。東京都世田谷区出身。東京農工大学農学部卒。農産物流通、農産加工の会社勤務を経て、2008年千葉県でパン屋タルマーリー開業。女将として経営や販売を担う。2011年東日本大震災の後、岡山県に移転。さらに2015年鳥取県智頭町へ移転。パンに加え、ビール醸造とカフェ事業を展開。2022年から新店舗でビアカフェと宿泊事業を開始予定。また、智頭町の若手経営者たちと連携して地域資源を活かしたまちづくり活動を行い、長期滞在型観光の実現を目指している。著書に『菌の声を聴け』(ミシマ社)。
平田オリザ(著者):1962年、東京都生まれ。劇作家・演出家。芸術文化観光専門職大学学長。国際基督教大学在学中に劇団「青年団」結成。戯曲と演出を担当。戯曲の代表作に『東京ノート』(岸田國士戯曲賞受賞)、『その河をこえて、五月』(朝日舞台芸術賞グランプリ受賞)、『日本文学盛衰史』(鶴屋南北戯曲賞受賞)。『22世紀を見る君たちへ』(講談社現代新書)など著書多数。
仲野徹(著者):1957年、大阪生まれ。大阪大学医学部卒業後、内科医から研究者になる。ヨーロッパ分子生物学研究所、京都大学などを経て、大阪大学大学院医学系研究科教授。2022年に退職し隠居生活。専攻は生命科学。著書に『エピジェネティクス』(岩波新書)、『こわいもの知らずの病理学講義』『(あまり)病気をしない暮らし』(共に晶文社)、『みんなに話したくなる感染症のはなし』(河出書房新社)、『からだと病気のしくみ講義』(NHK出版)、『仲野教授の 笑う門には病なし!』(ミシマ社)などがある。
三砂ちづる(著者):1958年、山口県生まれ。兵庫県西宮市で育つ。京都薬科大学卒業。ロンドン大学Ph.D.(疫学)。津田塾大学多文化・国際協力学科教授。著書に『女に産土はいらない』(春秋社)、『自分と他人の許し方、あるいは愛し方』(ミシマ社)、『オニババ化する女たち』(光文社新書)、『女が女になること』(藤原書店)、『少女のための性の話』(ミツイパブリッシング)など多数。
兪炳匡(著者):1967年、大阪府生まれ。北海道大学医学部卒業後、国立大阪病院で臨床研修。1997年ハーバード大学より修士号(医療政策・管理学)、2002年ジョンズ・ホプキンス大学より博士号(医療経済学)を取得後、米国の疾病管理予防センター(CDC)と米国の3つの大学で研究と教育に従事。2020年から神奈川県立保健福祉大学教授。『日本再生のための「プランB」──医療経済学による所得倍増計画』(集英社新書)など、論文と著書の一覧はhttps://www.bkyoo.org/ を参照。
平川克美(著者):1950年、東京都生まれ。文筆家、「隣町珈琲」店主。75年に早稲田大学理工学部機械工学科卒業後、内田樹らと翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe Inc. の設立に参加。2014年、東京・荏原中延に喫茶店「隣町珈琲」をオープン。『「移行期的混乱」以後(晶文社)、『株式会社の世界史』(東洋経済新報社)、『21世紀の楕円幻想論』『共有地をつくる』(共にミシマ社)など著書多数。

内容

少子化・人口減、気候変動、パンデミック……。国力が衰微し、手持ちの国民資源が目減りしてきている現在において「撤退」は喫緊の論件。にもかかわらず、多くの人々はこれを論じることを忌避している。
名著『失敗の本質』で言われた、適切に撤退することができずに被害を拡大させた旧・日本陸軍と同じ轍をまた踏むことになるのか?
「子どもが生まれず、老人ばかりの国」において、人々がそれなりに豊かで幸福に暮らせるためにどういう制度を設計すべきか、「撤退する日本はどうあるべきか」について衆知を集めて論じるアンソロジー。

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