変わる福祉社会の論点 第3版
増田 幸弘, 三輪 まどか, 根岸 忠 著
内容
目次
『変わる福祉社会の論点(第3版)』 増田幸弘・三輪まどか・根岸忠 編著 【執筆者紹介(掲載順,*は編者)】 *三輪まどか(みわ・まどか):南山大学教授 I[総論],III[総論・1],IV[総論・3],V[3],VI[2] 原田啓一郎(はらだ・けいいちろう):駒澤大学教授 I[1],III[6],IV[6],V[4] 橋爪幸代(はしづめ・さちよ):日本大学教授 I[2],II[5],IV[1] 小西啓文(こにし・ひろふみ):明治大学教授 I[3],III[3・5] 脇野幸太郎(わきの・こうたろう):長崎国際大学教授 I[4],IV[5],V[6] 新田秀樹(にった・ひでき):中央大学教授 I[5],V[2],VI[4] *増田幸弘(ますだ・ゆきひろ):日本女子大学教授 II[総論・1],V[総論・1],VI[総論・1] 髙橋大輔(たかはし・だいすけ):茨城大学准教授 II[2・3] 付 月(ふう・ゆえ):茨城大学准教授 II[4] *根岸 忠(ねぎし・ただし):高知県立大学准教授 III[2・4],VI[5] †田中秀一郎(たなか・しゅういちろう):元岩手県立大学准教授 IV[2] 本澤巳代子(もとざわ・みよこ):筑波大学名誉教授・筑波大学客員教授 IV[4],V[5],VI[3] 【目 次】 第3版 はしがき/はしがき(初版) ORIENTATION Ⅰ 感染症で世界が変わる 感染症で世界がどう変わったのか,変わるのか ■感染症拡大の現状 ■自由の制限と人権保障 ■日常の“強制的な”変化とその影響 ■生活を支える人たちとコロナ禍 ■変化は,恒久的か/一時的か 1 公衆衛生と法からみえる新型コロナウイルス感染症対策 パンデミックと公衆衛生 公衆衛生と個人 外出自粛要請と営業自粛要請 営業自粛要請とその補償 新型コロナ対策とワクチン接種 個人と社会を行き来する 2 働く人の働き続けるための変化―テレワークの拡大と働き方・生活の変化 テレワークの推進に向けたこれまでの取組み 新型コロナウイルス感染症拡大防止策としてのテレワークの拡大 緊急事態宣言下における生活の変化 3 「労働者」だけが働いているわけじゃない―でも働けなくなって保障されるのは「労働者」? コロナ禍があぶりだした「働く世界」における格差問題 自営業者への従来的な保護 「新しい自営業」としてのクラウドワーク・フリーランス それでは,われわれはどうするべきか? 4 コロナ渦中の大学生活・大学教育―学びの保障と大学の意義 コロナ渦と教育の間で コロナ渦が大学生活にもたらした影響 「コロナ後」を見据えて 5 入院先が見つからない!―新型コロナによる医療崩壊の危機 医療崩壊の危機とは 危機の原因 医療崩壊を防ぐための対応 次のパンデミックに備えて Ⅱ 家族が変わる 家族がどう変わったのか,変わるのか ■家族が変わる ■結婚する―婚姻の成立 ■内縁(事実婚)の関係 ■離婚する―婚姻の解消 ■親子関係の成立と届出 ■親による子への体罰 1 配偶者って何だろう―同性カップルと社会保障 オスカー・ワイルドの投獄 自由権規約委員会の懸念 “To define is to limit.” これからの課題 2 生まれ方の多様化―生殖補助医療と親子法 不妊治療への保険適用 民法特例法 生殖補助医療の抱える問題 人工授精 代理出産 3 もめるのは,別れるときだけじゃない―離婚後の面会交流と民間支援 面会交流とは 面会交流に対する支援 新型コロナ禍の中での面会交流 4 日本生まれの無国籍児―国籍法の欠缺の落とし子 国籍はあって当たり前?―国籍のない子どもたちがいる 無国籍児とは―日本では「外国人」の一部 日本の国籍法―国籍の取得要件,無国籍の発生防止(限定的ではあるが) 日本生まれの無国籍児―法の狭間に陥ったAさん 無国籍児/者の直面する問題①―日本国籍を有しないことの意味 無国籍児/者の直面する問題②―どこの国の国籍も有しないことの意味 無国籍児/者の直面する問題③―自分でも気づかない・見えにくい無国籍問題 考えてみよう―無国籍を防止し,すべての子どもの国籍取得権の保障のために 5 しつけか,体罰か?―親による子の体罰禁止,虐待防止 2019年児童福祉法等改正の経緯 体罰等が子どもの心身に与える影響 日本における体罰に関する意識と国際的な動き 体罰の考え方・範囲 体罰禁止を実現するための支援体制 Ⅲ 働き方が変わる 働き方がどう変わったのか,変わるのか ■人が減っていく社会 ■新たな「働き手」の参入 ■さらなる新たな「働き手」の参入 ■さらなる新たな「働き手」(?)の登場 1 スーパーウーマンになりなさいと言われても―一億総活躍社会とワーキングマザー 11月は入所申込みの勝負月 保育ニーズの高まり 待機児童問題 働く母親の1日と育児の担い手 多岐にわたる施策と実効性 一億総活躍するために―働く環境の整備と女性の意識変革 2 みんな働くことが好き?―現在の労働環境をめぐる状況 働き方改革って何? 非正規労働者の増加と保護 労働時間をめぐる状況 ワーク・ライフ・バランスの現況 3 労災補償も社会保障?―過労死・過労自殺と「働き方改革」 電通における2件の過労自殺 労働基準法と労災保険法の関係 労災保険法と業務上外認定 いわゆる過労自殺と電通事件 「働き方改革」と過労死・過労自殺 4 外国人労働者にはどのような保護がなされているの?―外国人労働者受入れ施策とその概要 増加している外国人労働者 外国人労働者の現況 これまでの外国人労働者政策 近年の外国人労働者政策 外国人労働者保護政策の現状及びそのあり方 外国人労働者受入れ政策の今後 5 障害のある人の働きやすい環境とは?―「合理的配慮」からみた「社会的包摂」のあり方 国連障害者権利条約のインパクト 障害者雇用における議論 従来の障害者雇用施策 あるべき「合理的配慮」とは? 障害者の「統合」か,「包摂」か 6 AI×ロボット時代と社会保障―AI×ロボットとともに創る未来 AI×ロボットが雇用を揺るがす? AI×ロボットの展開により働き方が大きく変わる AI×ロボット時代に直面する社会保障制度 AI×ロボット時代の社会保障制度への議論に向けて 社会保障・福祉領域におけるAI×ロボットの可能性 Ⅳ 「中流」が変わる 「中流」がどう変わったのか,変わるのか ■みんなが「中流」だった日本 ■一億総中流の社会から格差社会へ ■格差社会からの二極化 ■失われた20年の遺産 ■ポスト「中流」社会の条件 1 子どもの貧困―ひとり親家庭への支援 日本の子どもが貧困!? 母子家庭の貧困 ひとり親家庭に対する経済的支援 ひとり親に対する就労支援 子どもの養育費の確保 ひとり親家庭の子どもの学習支援 子どもの貧困と大学進学支援 2 若者と年金―年金加入のメリットと学生納付特例制度 少子高齢化と年金 年金加入のメリット 厚生年金および国民年金の被保険者資格 年金保険への加入手続き 保険料納付 学生納付特例と個人単位・世帯単位 3 日常の/非日常の“Stay (at) home”―8050中高年のひきこもり問題 コロナ禍での“Stay (at) home” ひきこもりの現状 ひきこもりの分類と派生する問題 解決のための試みと限界 当事者目線の社会福祉制度構築のために 4 国民皆年金ではないの?―単身高齢者の増加と貧困リスク 高齢者の増加と高齢者世帯の所得 単身高齢者世帯の貧困リスク 公的年金制度と貧困リスク 単身高齢者の貧困と公的年金制度の改革 5 生活保護≒年金?―生活保護受給者の高齢化と受給期間の長期化 生活保護制度の役割・機能 生活保護の動向 現在の生活困窮者支援 高齢者における保護受給期間の長期化と第2のセーフティネット 6 住宅政策と福祉政策―マイホーム神話のいま 住宅すごろく 持家社会とマイホーム神話 マイホーム神話のいま 住宅政策と福祉政策の接近 住宅セーフティネット 地域包括ケアシステムと住宅 Ⅴ 医療・福祉が変わる 医療・福祉がどう変わったのか,変わるのか ■この章がどう変わったのか―初版,第2版との違い ■医療提供体制 ■医療保険制度 ■2020(令和2)年度の診療報酬の改定 ■高齢化の進展と疾病構造の変化 ■福祉サービスの提供方式 1 白衣を着たうさぎ―治療と仕事の両立支援 チョッキを着た白うさぎ 白衣を着た白うさぎ トライアングル型支援―主治医・産業医(企業)・患者(家族)をつなぐ 産業医の職務―労働の現場で活動する白衣を着たちりょうささん 勧告・助言・意見の尊重―労働の現場で活動する白衣を着たちりょうささんの権限等 情報の共有と個人情報の保護 治療と仕事の両立支援から産業ソーシャルワークへ 2 地域のお年寄りを支えるのは誰?―地域包括ケアシステムの構築 地域包括ケアシステムとは 地域包括ケアシステムの仕組み 地域包括ケアを支える個々のサービスの提供者 地域包括ケアシステム構築にあたっての課題 地域包括ケアシステムの展望 3 自分らしい最期の迎え方―終末期医療における高齢者と家族 「終活」ブームと医療 意に沿う最期―尊厳死と平穏死 死ぬに死ねない事情 人生の最期を決めるのは自分 4 健康づくり・介護予防と社会保障―予防重視型システムのあり方を考える 予防への関心の高まり 医療保険制度における予防・健康づくりの推進 介護保険制度における介護予防の推進 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施 健康・医療・介護情報の利活用 予防重視型システムの特徴 健康の自己責任論と予防重視型システム 予防重視型システムの行き着く先?―社会保障財源としての悪行税(Sin tax) 5 施設は安全・安心な住まいか?―福祉施設の役割変化と利用者支援 障害者施設で起こった悲劇 福祉施設における当事者の法律関係 障害者虐待防止法による障害者虐待の調査結果 高齢者虐待防止法による施設内虐待の調査結果 入所施設は「住まい」ではないのか? 住宅確保要配慮者の「住まい」 6 「介護はきつい」は本当?―介護の担い手の多様化 福祉・介護人材をめぐる状況 介護職員の処遇改善とキャリアアップ 外国人介護人材の導入―EPA・技能実習生・「特定技能」 今後に向けて Ⅵ 地域が変わる 地域がどう変わったのか,変わるのか ■5つの論稿が取り上げる問題 ■地域コミュニティの定義・分類・機能 ■地域コミュニティの担い手の変化 ■地域コミュニティにかかわる組織や人の活動―自然災害への対応 ■社会的孤立から生じる問題―ゴミ屋敷問題への対応,元受刑者の社会的支援 ■地域コミュニティと社会的包摂―多様な「居場所」の創出 ■エイジフレンドリーシティの構想 1 国境をこえた学び合い―WHOのエイジフレンドリーシティ・グローバルネットワーク ある日の新聞から エイジフレンドリーシティズ・アンド・コミュニティズ 建造物や交通の問題だけではない―AFCCの8つの主題領域 エイジフレンドリーシティ・グローバルネットワーク GNAFCCのメンバー 国境をこえた学び合いのネットワーク GNAFCCのアフィリエイト 独自のネットワークを形成するアフィリエイト―フランスのRFVAAを例に 新聞の記事からの連想 2 国としてのもしものときの備え―災害に関わる制度と社会保障制度 平成の災害 日本の災害をめぐる法制度 災害発生から復旧・復興過程における問題とニーズ 災害の多い国における「支え」としての社会保障制度の在り方 3 ゴミ屋敷問題―高齢者と家族の孤独・孤立 ゴミ屋敷の態様と発生原因 空き家所有者実態調査と空き家対策 土地・建物の所有者本人によるゴミ屋敷と自治体の対応 マンションにおけるゴミ屋敷問題と管理組合の対応 高齢者ごみ出し支援制度の導入 地域共生社会の実現とゴミ屋敷問題 4 私の居場所はどこに?―居場所づくり施策の現状 「居場所」という言葉の由来 居場所づくり事業の例 居場所の特徴と居場所づくり事業の意義<br
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