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混乱と遊戯の香港映画~作家性、産業、境界線~

雑賀広海  著

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価格 \4,950(税込)         

発行年月 2023年03月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 365p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/人文科学/芸術/映像
ISBN 9784801007147
商品コード 1035960882
NDC分類 778.22239
基本件名 映画-香港
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2023年04月5週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1035960882

著者紹介

雑賀広海(著者):1990年、高知県に生まれる。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、日本学術振興会特別研究員PD。専攻、映画研究。主な論文に、「三国志映画の理想化された「中国」のイメージとセクシュアリティの表象――『定軍山』から『レッドクリフ』まで」(『ユリイカ』第51巻第9号、2019年6月号)、「台湾武俠映画論――キン・フーから『黒衣の刺客』まで」(『ユリイカ』第53巻第9号、2021年8月号)などがある。

内容

切りひらけ、香港/映画の境界を
1980~90年代、香港映画の黄金期を支えた監督たちは、曖昧で流動的な境界線に囲まれた香港に何を見、何を託したのか。
父と子、監督と俳優、見るものと見られるもの、内と外、虚構と現実――
さまざまな二項対立を打ち破る混乱状態と戯れることによって祝祭的な映画空間を作り上げた、【ジャッキー・チェン】【ツイ・ハーク】【ジョニー・トー】という3人の映画人の軌跡を手がかりに解き明かす、香港映画史のダイナミクス。

***

黄金期の香港映画産業で生まれた作品について、映画製作者はどのように臨んだのか。言いかえれば、彼らは映画をどのように見ていたのか、彼らは現実と映画を切り分ける境界線をどのように認識していたのか。香港映画はとるに足らない単なる娯楽映画であり、言うなれば現実と区別された虚構の物語世界と見られることも多いが、香港人にとって香港映画はアイデンティティを探求する場として現実と連続している。その境界線は存在すると同時に曖昧でもある。この両義的な境界線は個々の映画作品にどのように働きかけるのか。境界線をめぐるテクスト生成の物語を紡ぐことで、この時代の作品だけが備えている特異性を明らかにしたい。(序章より)

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