内容
聖書の現代へのメッセージを読み解く好評シリーズ、31年の歳月を経て、全44巻完結! 最終巻は「士師記」。説教者が最も避けたい書物の一つ「士師記」。争いと残虐行為と不道徳に満ちた士師記だが、それらは現代の私たちが直面する問題でもある。抑圧にうめくイスラエルに士師を送り、絶えず民を救おうとし続ける神の恵みを語る士師記から、現代への使信を読む。【目次】序 論 一 なぜ士師記を学ぶのか 二 士師――人物、(諸)時代、文書 三 正典の文脈における士師記 四 士師記の神学注 解第一部 ヨシュアから士師たちへ 士師記1:1―3:6 1:1―2:5 戦闘と打破、残存するカナン人 2:6―3:6 神に仕えるか、バアルに仕えるか第二部 士師たちの物語 士師記3:7―16:31 3:7―11 オトニエル めでたい始まり 3:12―30 エフド 「左利きの人」 3:31 シャムガル 非イスラエル人の士師か 4:1―5:31 デボラ、バラク、ヤエル 救う女性たち 4:1―24 散文の物語 5:1―31 デボラとバラクの歌 6:1―8:35 ギデオンと主権をめぐる問い 6:1―32 ギデオンの召命とギデオンの良き始まり 6:33―8:3 「主のために、ギデオンのために」 ミディアン人とアマレク人の打倒 8:4―35 ギデオンの悪化への転換 9:1―57 アビメレク ギデオンの暴力的な遺産 10:1―5 トラとヤイル 嵐の間の静けさ 10:6―12:7 エフタと彼の娘 勝利の苦悩 10:6―16 神はどれだけ耐えられるか 10:17―11:28 無法者から外交官に 11:29―40 誓願の遵守、娘の殺害 12:1―7 エフタの暴力的な遺産 12:8―15 イブツァン、エロン、アブドン 祝福の幕間 13:1―16:31 サムソン、彼の母、彼の愛した人々 13:1―25 英雄の母か、英雄としての母か 14:1―15:20 一人目の愛人・ティムナの女 16:1―3 二人目の愛人・ガザの遊女 16:4―41 三人目の愛人・デリラとサムソンの致命的な誘惑 省察 サムソンと文化戦争、かつてと今第三部 完全なる劣化と恐怖 士師記17:1―21:25 17:1―18:31 ミカ、レビ人、ダン族 19:1―21:25 痛めつけられた女と血みどろの戦争 19:1―30 恐怖の支配 レビ人とその側女 20:1―21:25 内戦 一人の犠牲者から大勢の犠牲者へ 省察 混沌と危機、かつてと今