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神智学と仏教
吉永 進一
著
碧海 寿広
他
発行年月 |
2021年07月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
4p,372p |
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大きさ |
20cm |
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ジャンル |
和書/人文科学/宗教/仏教 |
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ISBN |
9784831855640 |
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商品コード |
1033297028 |
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NDC分類 |
182 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2021年08月5週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033297028 |
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著者紹介
吉永 進一(著者):1957年生まれ。京都大学理学部生物学科卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は近代宗教史・秘教思想史。舞鶴工業高等専門学校人文科学部門教授を退任後、龍谷大学世界仏教文化研究センター客員研究員。共編著に『ブッダの変貌―交錯する宗教世界―』『近代仏教スタディーズ―仏教からみたもうひとつの近代―』(以上、法藏館)、『近現代日本の民間精神療法―不可視なエネルギーの諸相―』(国書刊行会)がある。
碧海 寿広(他):1981年生まれ。専門は宗教学・近代仏教。武蔵野大学准教授。著書に『近代仏教のなかの真宗―近角常観と求道者たち―』(法藏館)、『入門 近代仏教思想』(ちくま新書)、『仏像と日本人』(中公新書)、『科学化する仏教―瞑想と心身の近現代―』(角川叢書)がある。
内容
近代オカルティズムが「近代仏教」に与えたダイナミズムとは――。
欧米の自称「仏教徒」との交流、思想的バックボーンとしての神秘思想との接触――。「合理化」「脱呪術」を重視したかつての近代仏教史が見落としてきた重要な〝余白〟が、ここにはある。
ヘレナ・ブラヴァツキーが創始した神智学や、スウェーデンの神秘家スウェーデンボルグの思想をはじめとした〈秘教〉と〈仏教〉とを架橋し、研究へさらに肥沃な土壌を提供した著者による待望の単著!解題=碧海寿広
「二一世紀の現在に急速な勢いで展開する、近代仏教研究の新たな波。その大きな潮流を眺めながら、そこでのシンボルとなる人物は誰だろうかと考えてみる。そこでまっさきに思い浮かぶのが、吉永進一だ。……吉永進一を、いま目の前に広がる近代仏教の新たな波の、象徴的な人物だとする説には、一定の根拠がある。……彼の近代仏教研究のひとまずの集大成となる本書には、現在の近代仏教研究にとって重要なテーマの数々が、凝縮してつまっている」(本書「解題 吉田久一から吉永進一へ」より)
【目次】
序 章 似て非なる他者―近代仏教史における神智学―
Ⅰ 神智学の歴史
第一章 チベット行きのゆっくりした船―アメリカ秘教運動における「東洋」像―
第二章 近代日本における神智学思想の歴史
第三章 明治期日本の知識人と神智学
Ⅱ 仏教との交錯
第一章 仏教ネットワークの時代―明治二〇年代の伝道と交流―
第二章 オルコット去りし後―世紀の変わり目における神智学と〝新仏教徒〟―
第三章 平井金三、その生涯
Ⅲ 霊性思想と近代日本
第一章 仏教雑誌のスウェーデンボルグ
第二章 大拙とスウェーデンボルグ―その歴史的背景―
第三章 らいてうの「天才」
終 章 神智学と仏教、マクガヴァンとその周辺
解題 吉田久一から吉永進一へ(碧海寿広)
初出一覧
あとがき