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宮沢賢治の仏教思想~信仰・理想・家族~

牧野 静  著

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価格 \3,300(税込)         

発行年月 2023年12月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 6p,239p,3p
大きさ 20cm
ジャンル 和書/人文科学/文学/日本文学
ISBN 9784831855817
商品コード 1037422267
NDC分類 910.268
基本件名 仏教
個人件名 宮沢/賢治
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2024年01月2週
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1037422267

著者紹介

牧野 静(著者):1989年生まれ。筑波大学人文・文化学群人文学類卒業。筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻一貫制博士課程修了。博士(文学)。専門は日本思想史。現在、筑波大学非常勤講師、立教大学兼任講師、放送大学非常勤講師。主な研究業績に「宮沢トシの信仰──「我等と衆生と皆倶に」」(『近代仏教』第25号、2018年)、「宮沢賢治における追善」(『宗教研究』第399号、2020年)がある。

内容

家族を中心とした他者との交錯のさま、そしてそれらを通じて紡ぎ出された一連の作品群から、宮沢賢治の仏教思想とそのバックボーンを解明する。

「聖人」「天才」というヴェールを剥がし、近代という時代のなかで悩み続ける「人間・宮沢賢治」の本質を抉り出した意欲作!

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ともすれば、賢治は東北の地に突如として現れた孤高の才能であるかのように語られる。しかし、賢治の思想形成にかかわったものは、必ず存在する。孤独な天才がひとり天啓を受けたのではない。賢治も実人生において生きた人間とかかわり、実際の出来事から影響を受けながら、それと同時に、同時代の思想潮流とも接点を持ちつつその思想を形成していったと考えるべきであろう。本書で描き出したいのは、〝聖人としての宮沢賢治〟ではなく、やや異様なこだわりをみせ、悩み続け、思索し、行動する〝人間・宮沢賢治〟である。そして、賢治の思索の軌跡を追うために、賢治が接点を持った同時代の思想潮流に注目すること、具体的には近年大きく進展を遂げている近代仏教研究の成果を積極的に活用していく点に、本書の大きな特徴がある。(「序章」より)
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【目次】
序 章 研究の射程と方法
第一章 宮沢賢治の改宗と父・政次郎
第二章 宮沢トシの信仰―「我等と衆生と皆倶に」―
第三章 トシをめぐる追善
第四章 玄米四合の理想―森鴎外、そして母・イチ―
第五章 宮沢賢治の菜食主義―田中智学との比較から―
第六章 関東大震災と『銀河鉄道の夜』
第七章 『銀河鉄道の夜』における他者
第八章 賢治童話における自己犠牲―グスコンブドリからグスコーブドリへ―
補 章 恋する賢治―受容史の中の宮沢賢治―
終 章

目次

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