内容

目次

序文　　　　クリスチャン・テラー はじめに 第1章　ネーオ・ラーオ・ハックサートによる都市部における政治権力の掌握の段階（1973年～1975年） 1.　第3次国民連合暫定政権発足前夜の「解放」地区におけるパテート・ラーオの成果 ①最終的な勝利の前の現場の状況 ②党および行政機構 ③「解放」地区での経済、社会、文化 2．戦争と平和の新しい状況 ①1962年ジュネーブ協定とその蹉跌 ②中立派の凋落 ③「秘密戦争」の激化 3．ベトナム戦争終結のラオスに対する影響 ①1973年2月21日のビエンチャン停戦合意とその実施 ②社会の危機とビエンチャン右派体制の分解 ③パテート・ラーオの勝利への静かな歩み 第2章　マルクス主義の勝利と初期の幻想（1975年～1979年） 1．ラオス人民民主共和国の成立 ①初期段階における政治機構の革命化 ②ラオスにおけるマルクス主義国家の建設 ③破壊すべきシンボル 2．危機におけるモデル ①「過去は一掃しよう！」 ②惨憺たる経済状況 ③協同組合方式の展開と集団化の失敗 ④国民の一部の国外脱出と体制に対する失望者 第3章　社会主義的政権運営と経済開放改革との間の容易ならざるバランス（1980年～1991年） 1.　1980年代の経済面及び政治面での再調整の必要 ①ラオスにおける社会主義的発展の再検討 ②正統的社会主義と改革の間の困難な選択 ③「新経済メカニズム」とその結果 ④激変と最初の改革の成果 2.　第5回全国人民代表者大会と1991年の新憲法 ①第5回全国人民代表者大会の革新精神　 ②国家と政治機構 ③ラオス人民革命党　 第4章　改革と地域統合の最初の総括（1991年～2006年） 1.　ここ15年間の経済の総括 ①着実な高成長にもかかわらず不安定な経済状況 ②経済の基礎的条件 2.　ラオス経済のそれぞれの部門 ①農業部門 ②鉱工業、手工業、建設部門 ③製造業部門 ④建設部門 ⑤サービス部門 ⑥金融・銀行部門 ⑦マイクロ・ファイナンス ⑧観光部門 3．不十分な社会指標および人間開発指数　 ①貧困削減の動向 ②1995年から2000年までの社会指標 ③保健分野における前進 ④インフラ分野での成果 4．貿易収支とラオスの対外取引 ①貿易収支 ②輸出 ③輸入 ④総括 ⑤外国投資 5．改革の風とラオスの地域統合 ①第6回全国人民代表者大会（1996年）および第7回全国人民代表者大会（2001年）の改革指針 ②党の新しい幹部および若い党員の登場 ③外国投資および国際協力へのアピール ④第8回全国人民代表者大会（2006年）：継続性の中の変化 ⑤第8回全国人民代表者大会：政治的開放はない、しかし地域統合は継続 ⑥政治・経済報告 ⑦社会主義の教義から何が残るか 第5章　新たな国際的課題 1．インドシナの友党 ①ベトナム社会主義共和国との不変の友好関係 ②カンボジアとの戦闘的な連帯関係 2．タイとの関係：波乱に満ちた過去、建設的な現在 ①両国の歴史的・文化的関係 ②共通の利益 3．同盟国　 ①旧ソ連および旧ソ連圏の支援 ②新しい戦略的パートナー、中国 4．その他の大国との関係　 ①米国との必要な関係 ②日本、最も寛大な資金供与・援助国 ③フランスと欧州連合（EU） 5．ASEAN、有益な地域統合 ①ラオス、ASEANの連帯感を持った正式加盟国 ②孤立の終焉とラオス経済にとっての新たなはずみ ③大メコン河流域地域（GMS）の経済統合計画 ④GMSによるプロジェクト ⑤ASEANによるプロジェクト 第6章　政治と経済の展望 1．ラオスの政治的未来は ①在外ラオス人 ②ラオス国外のラオス人はどこにいるのか ③ラオス人は外国でどのように組織化し暮らしているのか ④ラオス人はラオスにとってどのような未来を期待しているのか ⑤反対運動 ⑥結束や国民和解のために必要な政策は 2．明日に向けた成長の見通しは ①計画と「ビジョン2020」 ②目的と優先事項 ③成長と開発 ④政府と「ビジョン2020」計画の実行 ⑤予算の投入 ⑥機会と阻害要因 ⑦水力発電電力の売電 ⑧商品価値の高い原料 ⑨観光、確実な伸長 ⑩国民の低い生活水準と社会指標 ⑪達成度の低い教育と学校制度 ⑫貿易と当局と共謀して行なわれる不正取引 ⑬広く蔓延している汚職 ⑭国土統一の欠如 ⑮環境と生物多様性のための新たな闘い ⑯国家再建のための在外ラオス人の結束 3．発展の見通しとシナリオ ①諸動向の概括 ②未来の様々な不確実要素 ③ありうる諸動向 ④主な不確実要素 ⑤政治・経済状況の展開の分析 ⑥政治面・経済面での長所と短所 ⑦想定しうる４つのシナリオ ⑧これらのシナリオの蓋然性 結論 1954年以降のラオスの主要年表 参照文献 索引