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カンボジアは変わったのか~「体制移行」の長期観察1993〜2023~
小林 知,
山田裕史,
新谷春乃,
米倉雪子,
初鹿野直美,
矢倉研二郎,
倉島孝行,
高橋美和,
松井生子,
千田沙也加,
羽谷沙織,
田畑幸嗣
著
発行年月 |
2024年05月 |
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言語 |
日本語 |
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媒体 |
冊子 |
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ページ数/巻数 |
563p 図版8枚 |
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大きさ |
22cm |
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ジャンル |
和書/総記/総記/百科事典・辞典・各種辞典・地図・年表・人名事典 |
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ISBN |
9784839603380 |
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商品コード |
1038580306 |
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NDC分類 |
302.235 |
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本の性格 |
学術書 |
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新刊案内掲載月 |
2024年07月3週 |
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商品URL
| https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1038580306 |
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著者紹介
小林 知(著者):京都大学東南アジア地域研究研究所教授
地域研究、文化人類学、比較社会学
主な著作に、『カンボジア村落世界の再生』(京都大学学術出版会、2011年)、「生業からみた開発体制下のカンボジアの農村変容——ポーサット州での広域調査に基づく一考察」(『東南アジア研究』59(1)、2021年)、「地域という専攻——存在理由、ジレンマ、可能性」(『地域学——地域を可視化し、地域を創る』古今書院、2024年)など。
山田裕史(著者):新潟国際情報大学国際学部教授
カンボジア政治、比較政治学
主な著作に、「カンボジア——シハヌークによる政治権力の独占と王政の成立」(『アジアの脱植民地化と体制変動——民主制と独裁の歴史的起源』白水社、2022年)、「体制維持に資する選挙機能の多様性とその限界―人民党支配下のカンボジアにおけるコミューン評議会選挙」(『権威主義体制にとって選挙とは何か——独裁者のジレンマと試行錯誤』ミネルヴァ書房、2024年)、『強化されるフン・セン体制——2023年カンボジア総選挙と世襲内閣の誕生』(アジア経済研究所、2024年)など。
新谷春乃(著者):日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員
地域研究(カンボジア、近現代史)
主な著作に、「クメール共和国期(1970-75年)における自国史の再編――体制転換後の政治と言論環境に着目して」(『東南アジア 歴史と文化』47、2018年)、「若年層に対する人民党の諸戦略――締め付け、取り込み、記憶の政治」(『カンボジアの静かな選挙――2018年総選挙とそれに至る道のり』(情勢分析レポートNo.31)アジア経済研究所、 2020年)など。
米倉雪子(著者):昭和女子大学国際学部国際学科准教授
開発研究
主な著作に、「貧困削減支援——カンボジアNGOを事例とした一考察」(『学苑』835、2010年)、「カンボジア農村女性の出稼ぎによる生計と乳幼児の栄養・成長への影響に関する一考察――現状と課題」(『農村計画学会誌』37(1)、2018年)、「カンボジア農家の移住労働に代わる生計改善策に関する一考察」(『国際開発研究』31(1)、2022年)など。
初鹿野直美(著者):日本貿易振興機構アジア経済研究所副主任研究員
地域研究、国際協力学
主な著作に、「きこえるのは誰の声──ラタナキリ州の先住民と土地問題を支援する人たち」(『開発援助がつくる社会生活——現場からのプロジェクト診断』大学教育出版、2010年)、「カンボジアの移民労働者政策―─新興送出国の制度づくりと課題」(『東アジアにおける移民労働者の法制度―─送出国と受入国の共通基盤の構築に向けて』アジア経済研究所、2014年)など。
矢倉研二郎(著者):阪南大学経済学部教授
農業経済学、開発経済学
主な著作に、“Why Illness Causes More Serious Economic Damage than Crop Failure in Cambodia (Development and Change 36(4)、2005年)、『カンボジア農村における貧困と格差拡大』(昭和堂、2008年)、「カンボジア・ポーサット州における農業の変化とそのメカニズム——未利用資源の活用と外部からの資金調達——」(『東南アジア研究』59(1)、2021年)など。
倉島孝行(著者):大東文化大学国際関係学部准教授
東南アジア地域研究、自然資源管理、地球環境問題
主な著作に、『タイの森林消失——1990年代の民主化と政治的メカニズム』(明石書店、2007年)、「カンボジアにおける熱帯林管理の失敗とグローバル化・多元化の逆説」(『東南アジア研究』58(1)、2020年)など。
高橋美和(著者):実践女子大学人間社会学部教授
文化人類学、東南アジア地域研究
主な著作に、「カンボジア稲作農村における家族・親族の構造と再建——タケオ州の事例」(『カンボジアの復興・開発』アジア経済研究所、2001年)、「現代カンボジアにおける老年者と仏教実践——アビダンマ教学の学びに着目して」(『生活學論叢』35、2019年)、「家族のつながり方——婚姻と世帯」他5章(『カンボジアを知るための60章 第3版』明石書店、2023年)など。
松井生子(著者):日本女子大学学術研究員
地域研究、文化人類学
主な著作に、「メコン河の水辺に生きるベトナム人――カンボジア南東部の村のフィールドワークから」(『史學研究』289、2015年)、「他者化された人々と公共的なるもの——カンボジア農村部のベトナム人の事例から」(『転換期のミャンマーを生きる——「統制」と公共性の人類学』風響社、2020年)、「カンボジア在住ベトナム人の結婚と民族間関係――クメール人との通婚を中心に」(『グローバリゼーションとつながりの人類学』七月社、2021年)など。
千田沙也加(著者):中京大学教養教育研究院講師
比較教育学、教育人類学、地域研究
主な著作に、「カンボジア――国際援助に支えられる未熟な専門職」(『アジアの教員――変貌する役割と専門職への挑戦』ジアース教育新社、2012年)、「現代カンボジアの歴史教材記述にみるポル・ポト政権期」(『アジア教育』16、2022年)、『カンボジア「クルー・チャッタン」の時代――ポル・ポト時代後の初等教育』(東信堂、2023年)など。
羽谷沙織(著者):立命館大学国際教育推進機構准教授
比較教育学、教育人類学
主な著作に、「フランス植民地期におけるカンボジア宮廷舞踊と舞踊継承の学校教育化」(『アジア教育』15、2021年)、「カンボジア古典舞踊ロバム・ボランの継承にみる芸道的徒弟教育——王立芸術大学とディアスポラ民間舞踊学校の比較から」(『比較教育学研究』63、2021年)、Citizenship Education in Cambodia: National and Regional ASEAN Citizenship Education in Post-Conflict Contexts(Citizenship Education in the ASEAN Community. Governance and Citizenship in Asia. Springer. 2023)など。
田畑幸嗣(著者):早稲田大学文学学術院教授
東南アジア考古学、文化遺産論
主な著作に、『クメール陶器の研究』(雄山閣、2008年)、「前近代カンボジアにおける陶器生産」(『中近世陶磁器の考古学 第5巻』雄山閣、2017年)、「祭儀の器としてのクメール陶器」(『アジア仏教美術論集 東南アジア』中央公論美術出版、2019年)、「東南アジアの古代国家」(『岩波講座世界歴史 第4巻』岩波書店、2022年)など。
内容
1993年、カンボジアでは内戦が終結し、統一選挙が実施されました。それから30年。国際社会が後押しした民主化の道はカンボジアの人びとに何をもたらしたのでしょうか。政治、経済、社会、文化における変化を現地経験の豊富な気鋭の研究者12名が力を込めて描き出します。