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馬と古代社会

佐々木 虔一, 川尻 秋生, 黒済 和彦  編
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価格 \8,800(税込)         

発行年月 2021年05月
出版社/提供元
言語 日本語
媒体 冊子
ページ数/巻数 8p,554p
大きさ 22cm
ジャンル 和書/生命科学、医学、農学/農学/畜産
ISBN 9784840622479
商品コード 1033032764
NDC分類 645.2
基本件名 うま(馬)-歴史
本の性格 学術書
新刊案内掲載月 2021年07月1週
書評掲載誌 朝日新聞 2021/10/02
商品URL
参照
https://kw.maruzen.co.jp/ims/itemDetail.html?itmCd=1033032764

著者紹介

佐々木 虔一(編者):古代交通研究会会長。日本古代史。
〔主な著作〕『古代東国社会と交通』(校倉書房,1995年)・『地図でたどる日本史』(共編,東京堂出版,1995年)・『日本古代の輸送と道路』(共編,八木書店,2019年)他多数。
川尻 秋生(編者):早稲田大学文学学術院教授。日本古代史。
〔主な著作〕『古代東国史の基礎的研究』(塙書房,2003年)・『全集日本の歴史4揺れ動く貴族社会』(小学館,2008年)・『シリーズ日本古代史5 平安京遷都』(岩波書店,2011年)・『古代の東国2 坂東の成立』(吉川弘文館,2017年)・『シリーズ古代史をひらく 文字とことば』(編著,岩波書店,2020年)他多数。
黒済 和彦(編者):大成エンジニアリング(株)文化財事業部 顧問。日本考古学。
〔主な著作〕『ものが語る歴史39 蕨手刀の考古学』(同成社,2018年)・「明治大学博物館所蔵の蕨手刀について」(『明治大学博物館研究報告』23,2019年)・「武蔵国と上円下方墳」(『川越市立博物館紀要』2,2020年)他多数。

内容

「2021年度JRA賞 馬事文化賞 特別賞」受賞!

馬はどのように渡来し、社会に浸透したのか
馬文化の渡来、生産・飼育、交通、祭祀、儀式―
古墳時代から摂関期まで、日本考古学・文献史学を中心に、動物考古学、日本文学など、隣接する諸分野と多角的に検証

1 馬文化の渡来に迫る
 古墳時代、東アジアを経由して日本(倭)に渡来した馬文化。馬は古代社会にどのように受容され広がったのか。中国・朝鮮半島・中央アジアなどの馬文化と比較し、日本国内の古墳などに埋葬される馬具・埴輪、地中から出土する馬の骨など、多彩な資料を分析した最新の研究を紹介。
2 日本全国を網羅
 中国の制度や朝鮮半島のあり方を強く意識しつつ、生駒山麓西側周辺から伊奈谷(長野県)を経て、上野地域を見通す馬の伝播の道、畿内周辺の牧、そして御牧が設置された信濃・上野・甲斐・武蔵地域、さらには北陸・東北、九州南部まで、日本列島の馬に関するほぼ主要な地域をカバー。その地域の専門家が最新の研究成果を伝える。
3 古墳時代中期から摂関期までの約700年間
 初期馬飼集団が出現した古墳時代中期からはじまって、馬が武力として積極的に利用された古墳時代全般、大化前代から律令制成立期の諸制度の成立、そして律令制下の牧の実態、貴族と馬の儀礼的な関係が強まった摂関期まで約700年間を対象とする。
4 古代社会を支えた馬の諸相
 白馬の節会(毎年正月7日に実施)など儀式に登場する馬。雨乞の祭祀に用いられる馬。神社に奉納される絵馬。和歌によまれた馬、騎馬と馬車の関係など、様々なシーンに登場する馬が古代社会にもたらした意味を多角的に考える。
5 馬の一生
 馬はどこからやってきて、何を食べ、何歳まで生きたのか。地中から出土する馬の骨などを分析する動物考古学の最新成果により、都城やその周辺の馬の一生(ライフヒストリー)や馬の出生地、そして労働環境までを明らかに。カラー口絵8ページで、馬の文物を紹介。

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